ストレスを溜めやすい人の緊張型頭痛の予防法 – 頭痛お悩みQ&A

Q 今の忙しい環境下での緊張型頭痛の予防法を教えてください

Q  

デスクワークの仕事をしています。仕事のことや人間関係がいつも気になって、小さな子供の子育てにも悩んでいます。忙しい中、なかなか思うようにいかず焦るばかりです。このような緊張状態が続いてしまったためか、病院で検査したところ、緊張型頭痛と診断されました。

ストレスをためないようにとアドバイスされましたが、今の忙しい環境ではとてもストレスからは逃れられないです。そこで何かよい緊張型頭痛の予防法を教えていただければと思い、相談させていただきました。

A

緊張型頭痛の予防は、文字通り、緊張しない環境をつくれるかが鍵

緊張型頭痛の予防法は、この病名にもあるとおり「緊張」そのものが原因なので、できる限り、リラックスする必要があります。

実は、「忙しくてリラックスする時間はまったくとれない」という方も実際に多いのですが、私がこれまで診察している限り、ストレスを溜めやすい方の特徴として、必要以上に緊張しすぎているケースが多いのも事実です。

普通であれば、そこまで深く考える必要がないと思われるようなことでも、それを心配に思い、日々、ストレスから抜け出せないという悪循環に陥ります。

「取り越し苦労」「持ち越し苦労」という言葉があるように、大多数の人がそこまで心配しないにも関わらず、過剰な心配をしてしまうケースがあります。

一例をあげると

■子供がまだ小学生にもならない年齢なのに、大学卒業後の就職の心配をしている
■仕事において、申し訳ないからと人に一切頼まず、いつも一人で仕事を抱え込んでアップアップしている
■ちょっとした些細なミスや、相手の細かい仕草まで気になってしまう
■10年以上前に放った相手の言葉を、現在ただ今のように傷ついていつまでも引きづっている

ということでストレスを感じている方もいます。

これらの事例を聞くと多くの方は、「え、本当にそんな人いるの!?」と思われるでしょうが、100人いれば100通りの考えがあります。

暗い面でなく、未来は明るいという光明的な考え方を持つあまりにも遠い過去や未来のことを現在ただ今のごとく悩んだり、些細なことで過敏になりすぎるとやがて体にも異常が生じるようになります。

この場合は、もう少し「未来は明るい」「自分もよく頑張っている」 「人に相談し、任せよう」という気持ちを持つだけでもずいぶん 楽になると思います。

身体の凝りは、頭部に発生しているとは限らない緊張型頭痛の特徴で体のどこかに凝りが起きていることがよくあります。その場所は、必ずしも頭部ではありません。

例えばデスクワーク中心の人であれば、座りっぱなしのため、腰や肩に凝りが起きています。この場合には、休みの日や仕事の終わりに運動やストレッチをすることも大事ですが、仕事中にも細目に休憩をとって気分転換をし、背筋を伸ばして筋肉の緊張を解すことを行うだけでも凝りは緩和していきます。

緊張型頭痛の予防法は他にもさまざまありますが、今回はご質問内容から、最適な方法をご提案させていただきました。

緊張型頭痛は血行が悪くなることで生じるので、これまでに説明した予防法に加え、鍼灸で血行を改善し、免疫を高めることでストレスに強い体をつくる方法もあります。一度お試しするとよいかもしれません。

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執筆者 すずらん鍼灸院 (東京都足立区)院長 大島宏明

すずらん鍼灸院 院長 大島宏明

大島宏明 すずらん鍼灸院 院長

■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業

■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー

■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員

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