反復性緊張型頭痛と慢性緊張型頭痛 – 頭痛お悩みQ&A

Q 時々ヘルメットで鈍く締めつけられる頭痛が起きます。

Q  時々、ヘルメットで鈍く締めつけられるような頭痛が起きます。同時にめまいが起きて、体もだるくなります。耐えられないほどの症状でもないので、医者には行っていないですが、ここ数か月で何度か起きて不安になり、質問させていただきました。

A

「反復性緊張型頭痛」と「慢性緊張型頭痛」

ご質問にある症状の真の原因については精密検査をしないとわかりませんし、あくまで鍼灸師としての立場なので、断定することもできません。

参考までの意見として聞いていただければと思いますが、症状を聞く限り、「反復性緊張型頭痛」の可能性があります。

緊張型頭痛は、「ヘルメットで締め付けられる頭痛」と表現されますが、これは緊張型頭痛の症状を象徴しているような表現でもあります。

緊張型頭痛には「反復性緊張型頭痛」と「慢性緊張型頭痛」の2つのタイプがあります。

■【反復性緊張型頭痛】
毎日ではないが、時々頭痛が生じる
■【慢性緊張型頭痛】
ほぼ毎日、およそ3か月以上継続して頭痛が生じている

このようにヘルメットで締め付けられる緊張型頭痛には2種類あり、病院における治療法もそれぞれ異なります。

 

医療機関における緊張型頭痛の治療方法

病院やクリニックにおける緊張型頭痛の治療は薬による処方が中心になります。使われる薬はアスピリン、イブプロフェン、アセトアミノフェンの非ステロイド系になり、これらの成分は市販薬の薬にも含まれています。

これらの薬の効果は反復性緊張型頭痛では有効であるものの、慢性の緊張型頭痛では効果は低いと言われています。

慢性緊張型頭痛では、非ステトイド系の薬よりもストレスを軽減する処方に重点を置くことことが多いです。

例えば温熱や電気を用いて体の筋肉の筋肉を和らげる温熱療法や電気療法、漢方による体質改善、精神的な不安が大きい場合には抗うつ剤や精神安定剤が使われます。

 

緊張型頭痛の多くの原因はストレス!

反復性・慢性の原因の多くは過剰なストレスと言われています。ストレスが原因の場合には、忙しい生活環境とは反対のリラックスした環境を作ることが大切になります。

毎日がリラックスできるわけではありませんが、時にはリラックスできる時間と環境を意識して作るだけでも症状は変わってきます。又、必要以上に強い不安を感じないことも大切です。

緊張型頭痛を予防するためには、薬よりも心身ともにストレスと上手に付き合い、ストレスをためない工夫が必要になります。

鍼灸には血流改善の効果がある他に、病気になりにくい体質を作る免疫効果も期待できます。さらに体の緊張を緩和させることで、すっきりした気持ちになり、リラックス効果も大いに期待できるのです。

西洋医学の治療で行き詰まり、心身共にどうしてもストレスと上手に付き合えないという場合には、一度鍼灸をお試しすることをお勧めします。

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執筆者 すずらん鍼灸院 (東京都足立区)院長 大島宏明

すずらん鍼灸院 院長 大島宏明

大島宏明 すずらん鍼灸院 院長

■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業

■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー

■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員

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