群発頭痛の対処と予防について- 頭痛お悩みQ&A

Q 夜になると頭痛が起きて困っています。 もう治らないのではと心配です(30代女性)

Q 夜になると頭痛が起きて困っています。お医者さんで診察したら群発頭痛と言われ、薬を処方してもらいましたが、効くときもあれば効かないときもあります。痛みもひどいのでこのままもう治らないのではないかと心配です

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群発頭痛の発生頻度は低いが、激しい痛みを伴う

慢性頭痛のタイプには「偏頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」の3つがあります。この中で最も発生頻度の高いのが偏頭痛で、その次に高いのが緊張型頭痛になります。

これに対し、群発頭痛は最も発生確率の低い慢性頭痛で、その発症率は数千人に1人と極めて低い確率となっています。

また群発頭痛は、3つの慢性頭痛の中でも最も激しい痛みを生じ、「頭痛の王様」と言われることさえあります。さらに男性と女性の発症の比率は5:1と圧倒的に男性に発症しやすい疾患です。

女性に発症したケースはあまり見られないと言われていましたが、近年、群発頭痛を発症する女性も増えているようです。

 

群発頭痛の原因は解明されていないが、血管の拡張と深い関係がありそう!?

群発頭痛の原因は、公式には解明されていませんが、西洋医学における施術は薬物投与になります。確実に施術できる方法が解明されていないため、薬が効かないという患者さんも一定の割合でいます。

薬を飲んでも治らない場合は対処する方法がなく、お手上げという訳でもないと思います。近年の研究で、群発頭痛は頭部の血管の拡張と深い関りがあるということが解明されつつあります。

さらに詳しく述べると脳に血液を送っている内頚動脈と呼ばれる器官があります。この内頚動脈が拡張することで群発頭痛が起きるという報告もあります。

 

頭痛が起きる日を予測し、発病に備えることが大事

群発頭痛は一定の周期で起きやすいことでも知られています。冬場に起きる人もあれば、数か月に一回起きる方、夜になると起きる人など法則性があります。

特に群発頭痛は、朝や夜、またはある特定の季節になると起きる傾向があります。そこで、群発頭痛が起きると思われる時期には、血管の拡張を抑制するように心がける必要があります。

例)
「アルコールを控える」
「タバコを控える」
「睡眠をしっかりとる」
「規則正しい生活をする」

短期的な対策は必要ですが、長期的に悪い生活習慣や体質を変えていくこともより大切になります。群発頭痛の原因と言われる内頚動脈の拡張は、自律神経が崩れていることで起きるとも言われています。

どうしても治らない場合は、自律神経を整える効果の高い鍼灸をお試しになるのも改善の大きな第一歩となるかもしれません。

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執筆者 すずらん鍼灸院 (東京都足立区)院長 大島宏明

すずらん鍼灸院 院長 大島宏明

大島宏明 すずらん鍼灸院 院長

■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業

■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー

■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員

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