緊張型頭痛と偏頭痛の違い – 頭痛お悩みQ&A

Q 緊張型頭痛と偏頭痛の違いがよくわかりません。

Q 緊張型頭痛と偏頭痛の違いがよくわかりません。対処法も異なると聞いたのですが・・・。

A

緊張型頭痛と偏頭痛はよく勘違いされる症状

緊張型頭痛と偏頭痛はよく勘違いされる典型的な症状です。そのため、発症したときの対処法もまったく異なります。

もし、「自分の症状は緊張型頭痛か偏頭痛かわからない」と思って、本ページを訪れた方は、対処法を間違えないように最後までしっかり読んでいただきたいと思っているご質問の一つでもあります。

なぜなら、この対処法を間違えると、改善どころかかえって症状が悪化してしまうため、曖昧なものでなく、しっかり対処法を覚えてほしいからでもあります。

 

緊張型頭痛と偏頭痛の症状と発症のメカニズム

緊張型頭痛と偏頭痛の症状の現れ方は異なります。そして、発症するメカニズムも異なります。それを簡単にまとめると以下のようになります。

■緊張型頭痛
【症状】

  • 頭を締め付けられるような鈍い痛みを伴うが、我慢できないほどではない
  • 吐き気は生じるが、実際にはいてしまうほどひどくない
  • 同時に肩や首の凝りを生じることがある
  • 常に頭が重い状態が続く

【発症のメカニズム】
頭から首、肩にかけての筋肉が緊張し、血流が悪くなって起きる。
ストレスによって頭をとり巻く筋肉が緊張して収縮し、痛みが発症する。

■偏頭痛

  • 「ズキンズキン」という脈打つ痛みが起きる
  • ストレスを感じている時よりも解放された時に起きやすい

【発症のメカニズム】
・脳への血流が一時的に増大(拡張)することによって起きる。
上記を見ると、緊張型頭痛と偏頭痛の現れる症状が違います。そしてそのメカニズムも正反対であることがおわかりかと思います。

■緊張型頭痛:血管の収縮が原因となって起きる
■偏頭痛:血管の拡張が原因となって起きる

 

緊張型頭痛と偏頭痛の対処法

緊張型頭痛は血管の収縮が原因となって起きるので、血管を拡張する対処法が必要になります。つまり、血流を改善するマッサージや体を温めることを行うことが有効になります。

これに対し、偏頭痛は血管の拡張が原因となって起きるため、血管の拡張を防止する対処が必要になります。

このため、偏頭痛に対しては、血管の拡張作用のあるマッサージや体を温める対処はかえって逆効果になります。光をあてることも体に刺激を与えるので、光やテレビのない暗い部屋で冷たいタオルで頭を冷やすとよいでしょう。

■緊張型頭痛の対処法

  • マッサージ
  • 入浴やシャワーで体を温める
  • 運動やストレッチ

■偏頭痛の対処法

  • 頭を冷たいタオルなどで冷やす
  • 光のない暗い部屋で安静にする
  • 騒音や人ごみを避ける
  • コーヒーや緑茶、ウーロン茶などを飲んでから休む (ただし、過剰摂取はNG)

また、偏頭痛と緊張型頭痛の症状が同時に起きる場合があり、判断に迷うこともあります。この場合は、自分で判断せず、専門医に早めに診てもらうのがよいでしょう。

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執筆者 すずらん鍼灸院 (東京都足立区)院長 大島宏明

すずらん鍼灸院 院長 大島宏明

大島宏明 すずらん鍼灸院 院長

■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業

■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー

■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員

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