偏頭痛(片頭痛)の施術

偏頭痛(片頭痛)とは

偏頭痛(へんずつう)とは、「片頭痛」あるいは「へん頭痛」とも書かれることがあります。その呼び名のとおり、偏頭痛とは、頭の片側に 痛みを生じる症状をいいますが、左右の両側に痛みを生じたり、 左右交互に痛みが生じることもあります。

偏頭痛は頭部の片側に痛みを生じることから「片頭痛」とも呼ばれていますが、偏頭痛は頭部の片側だけでなく、両側同時に起きることもあります。

偏頭痛には日本人の約8%が発症していると言われ、男性よりも女性の方が圧倒的にかかりやすい症例として知られています。

偏頭痛の痛みがひどくなる<>と、頭部のこめかみの片側だけに起きていた痛みが頭部全体にまで広がり、激しい吐き気や腹痛を生じることもあります。

偏頭痛の原因

偏頭痛にかかる女性の割合は男性の約4倍に相当します。男性よりも女性の方が偏頭痛にかかりやすい主な理由として、ホルモンバランスが影響していると言われています。

偏頭痛は、頭部の血管が過度に膨張することから生じます。血管の過度な膨張が起きる原因として脳内神経物質(セロトニン)が影響していると考えられており、セロトニンが過剰に分泌することにより、 一時的に血管が縮小します。

縮小した血管に溜まった血液はその後噴き出すように流れ、その時に血管が拡張します。

この繰り返しにより、頭部内に存在する最も大きな神経である三又神経が圧迫されて炎症や異常を生じ、偏頭痛が起きるようになります。

セロトニンの過剰な分泌はホルモン分泌と深い関係があるとされ、セロトニンの分泌異常は、ホルモンバランスの乱れということになります。

ホルモン分泌の異常が起きる理由としては、ストレス、食生活の偏り、運動不足などがあげられています。

偏頭痛の種類とその症状

偏頭痛の種類を大別すると、「前兆を伴わない症状」と「前兆を伴う症状」に分けることができます。さらに「前兆を伴わない症状」は、「前ぶれのあるもの」と「前ぶれのないもの」に分けられます。

前兆を伴わない偏頭痛
前兆を伴う偏頭痛は、頭の右あるいは左側にズキズキするような激しい痛みを生じ、その痛みは数時間から数日続くのが一般的な症状です。

光や音に敏感になることもあります。また、吐き気やめまいを同時に生じることが多く、症状がひどいときには日常生活に支障をきたすことがあります。

前兆はないが前ぶれのある偏頭痛
偏頭痛の約7割をしめるのが、この前ぶれのある症状になります。前ぶれの症状として、数時間前、あるいは長い場合だと数日前から憂うつ感、不安感、あくび、身体のだるさ、肩の張りなどの症状を訴えます。

前兆を伴う偏頭痛
一過性の脳の血流障害などで、目の前にチカチカ光るようなものが見えたり、モノが見えにくくなり、これらの症状がなくなった後に拍動性の頭痛を生じます。
偏頭痛の種類は、脳の検査で発見することはできません。偏頭痛は、脳の障害ではないので、レントゲンなどでその症状を見つけることはできず、患者と医師との問診により、偏頭痛の種類を判断します。

片頭痛の症状は、日常生活に支障が出るほど激しい痛みを伴うこともあります。しかし、数時間、横になり休息をとっただけで症状が緩和したり、1日睡眠を取るとすっかり治っていて、翌日は普段とまったく変わらない状態に戻ることが多いです。

但し、何日にもわかって頭痛がまったく治らない場合は、脳や臓器などに問題がある可能性があるので、早急に医師の診断を受けることをお勧めします。

病院における偏頭痛の施術

偏頭痛の病院における施術は、薬による投与が中心になります。薬はトリプタン系の薬剤が使われます。トリプタン系の薬剤には、血管の拡張を抑えるとともに、吐き気やおう吐を抑制する効果があります。

トリプタン系の剤形は、錠剤、注射タイプなどがあり、症状がひどい場合には即効性のある注射が行われることが多いです。

ただし、薬の使用には注意も必要です。1か月の1/3以上、頭痛薬を使っている場合には薬物乱用頭痛と呼ばれる症状に陥っている可能性があり、頭痛が慢性化している恐れがあります。

「頭痛が起きたら薬」と安易な気持ちで薬を多用しすぎると薬の効き目が弱まり、更に強い薬が必要になるという悪循環に陥ることがあります。

偏頭痛が突然起きたときの対処法

偏頭痛が起きたときは、まず安静を保ちましょう。自宅であれば横になるのもよいし、外出先であれば椅子に座って落ち着いているだけでも和らいでいく効果があります。

また、偏頭痛は、音や光にも敏感です。騒音の激しい場所、太陽の光や照明の強いところはできるだけ避けるようにします。

そして、偏頭痛は血管が拡張して痛みを伴う症状なので、冷たいタオルなどで頭を冷やすと血管が収縮し、痛みが緩和する効果があります。

日本茶、コーヒーなどに含まれるカフェインには血管収縮作用があるので急に偏頭痛が起こったら飲むと痛みが軽減される時があります。

軽い症状であれば数時間休憩するだけ治ることがありますが、基本的に頭部に血管を拡張する要因を極力少なくし、安静にしている必要があります。

当院による偏頭痛の鍼灸施術

薬物療法だけでは偏頭痛が治らない患者さんが近年増えており、鍼灸施術が注目されるようになりました。

鍼灸施術には、痛みを抑える作用、自律神経の調整、血流循環を良くする作用があります。よって、身体のバランスを整えることが出来ます。

身体のバランスが崩れている時は自律神経が乱れており、全身のバランスが乱れていることが起因して、頭部にも悪影響を与えていることがあります。

鍼でツボを刺激することで首、肩、肩甲骨、背中の筋肉を柔らかくし血流を良くします。又、ふくらはぎの硬い方はふくらはぎも柔らかくします。停滞していた血流が循環し、血液を通して不純物が体外へ排泄されると同時に、新鮮な酸素や栄養素が体内を巡るようになります。

その結果筋肉の凝りがなくなり、頭痛が改善していくようになります。全身調整をしますので施術前、施術後の身体が違ってくることがわかると思います。

鍼灸を施すことで「瘀血(おけつ)」が改善されるとともに免疫力が向上し、慢性化した頭痛を完治させることができるのです。血流が改善されると良いアイデアが出てきて前向きになります。

良いアイデアが出てきて前向きになると行動も変わります。行動が変わると色々な出会いがあり人生も変わっていくのです。

血流改善は必要ですのでお悩みの方は一度鍼灸施術を受けてみて下さい。

※改善には個人差があります。効能効果を保証するものではりません。

初回限定料金~女性専用すずらん鍼灸院

執筆者 すずらん鍼灸院 (東京都足立区)院長 大島宏明

すずらん鍼灸院 院長 大島宏明

大島宏明 すずらん鍼灸院 院長

■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業

■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー

■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員

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