過活動膀胱のメカニズム~自律神経失調症を改善する知恵とコツ(過活動膀胱編VOL.3)

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

 

「過活動膀胱は、自分だけがこの病気を患っている」と思われがちですが、以前に解説したように
40歳以上であれば8人に1人が過活動膀胱を患っている現状にあります。

そして過活動膀胱は、比較的、年配世代に発病しやすい疾患でしたが若い世代にも過活動膀胱に悩む方が増えているのです。

 

過活動膀胱を治療する前に、過活動膀胱がどのような原因で生じるかを知っておくことで、早期に改善できるきっかけにもなります。

今回は、過活動膀胱のメカニズムについて解説致します。

 

ところで、なぜ、過活動膀胱は起きるのでしょうか。

過活動膀胱は、単語の意味をそのまま直訳すると、「膀胱が過敏に活動する」ということになります。

つまり、膀胱にある筋肉(排尿筋)が過敏に働きかける状態にあります。

そのため、膀胱内に尿が溜まっていないにも関わらず、膀胱内を圧迫して急な尿意を生じるようになります。

 

このように、排尿筋が過敏にな働きかける原因は、はっきりとした結論は出されておりませんが、一般的に次のように大別されております。

 

【過活動膀胱の主な原因】

■神経因性による原因
脳、せき髄(中枢神経)などの神経系統が原因となって生じる

■非神経性による原因
加齢などによる排尿筋や骨盤底筋の機能低下が原因

■原因不明
身体に異常がなく、過活動膀胱を生じる

 

神経因性による原因は、40歳以降の年配世代がかかりやすい傾向にあります。
これに対し、非神経性による原因は、若い世代に多い傾向にあります。

また、神経因性、非神経性の両方を患っているケースもあれば、原因不明ので過活動膀胱を生じることも決して少なくありません。

 

原因不明の過活動膀胱の割合が一番多いという先生もいます。

このように、過活動膀胱が深刻な悩みになる理由の一つに、原因が特定しにくいことがあります。

西洋医学の治療の趣旨は、原因となる部位を特定して治療を行いますが、原因が特定できないことが多いため、過活動膀胱の治療に困難をきたしているという現実があるのです。

 

 

すずらん鍼灸院
院長 大島宏明



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