自律神経失調症と誤診されやすい疾患~自律神経失調症を改善する知恵とコツ(自律神経編VOL.9)

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

 

前回では、自律神経失調症と誤診されやすい疾患について、少し紹介させて頂きました。

自律神経失調症は、不定愁訴のような症状を生じるため、発見が遅れるだけでなく、他の病気と間違われやすい症状でもあります。

「身体がだるい」「気分が優れない」などのような症状は、うつ病、貧血や糖尿病、風邪にも現れることがあります。

 

しかし、貧血や風邪などは、一過性のものであり、しばらくすれば回復するか、症状が現れても一時的なものです。

自律神経失調症の症状は、時間が経過しても改善せず、症状が慢性化する傾向がとても強いのです。

ここで、自律神経失調症と間違われやすい主な病名を次に紹介します。

 

【自律神経失調症と誤診されやすい病気】

■糖尿病
代表的な生活習慣病の一つ。血糖値が高くなることにより生じる疾患です。
■ガン
心療内科では、一度はガンを疑い、検査します。
■低血圧
低血圧は精神疾患とよく見間違われる病です。

■脳腫瘍
頭痛、ふらつき、めまい、耳鳴りなどの症状を
引き起こします。
■バセドー病
甲状線刺激ホルモンの分泌異常によって起こる病気。
■神経症
心身の機能障害の一つ。緊張、不安感が極度に生じます。

■パニック障害
精神疾患のひとつ。極度の不安感とともに動悸、発汗、息苦しさなどが突然生じます。
■更年期障害
女性疾患の代表的な症状の一つ。ホルモンバランスの乱れによる原因が多い。
■うつ病
検査では身体にどこも異常が現れないが、心身ともに身体の不調を訴えます。

■鉄欠乏症
血液量は正常でも、鉄が不足している状態。女性に多く見られる症状。
■低血糖症
血糖値が乱高下する症状。検査しても正常値を示すことが多く、数回検査して発見されることが多い。

 

これを見ますと、かなりの病名が当てはまりますが、これらの多くは、検査で発見されるものが中心です。

しかし、検査で「異常なし」と判定されるか、あるいは「発見されにくい」「誤診されやすい」病気があります。

 

それが、「更年期障害」「うつ病」「鉄欠乏症」「低血糖」症になります。

 

これらの症状について、次回詳しく解説いたします。

 



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