交感神経と副交感神経~自律神経失調症を改善する知恵とコツ(自律神経編VOL.3)

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

 

神経には「体性神経」と「自律神経」があることを解説しました。

自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」が存在します。

この二つの働きは、「正と反」、あるいは「陰と陽」の関係、つまり、正反対の働きを担っています。

 

二つの神経は、シーソーのような関係にあり、片方が働いているときは、片方が休んでいる状態にあります。

「交感神経」と「副交感神経」の働きを簡単に説明すると、次のようになります。

 

■交感神経(活動神経)
目覚めている時、活発に活動している時に
積極的に働く神経

■副交感神経(安息神経)
眠っている時、リラックスしている時に働く神経

 

交感神経が活発に働く時間帯は、主に昼になります。
これに対し、副交感神経が活発に働くのは眠っている時になります。

つまり、交感神経が働いている時は、副交感神経はお休みしている状態にあり、副交感神経が働いている時は、交感神経はお休みしている状態にあります。

 

人間が活発に活動するためには、交感神経の働きは必須です。

ただ、昼間、活発に活動するほど、身体や神経にダメージを受けることになります。

そこで、その疲れやダメージを修復させるために、副交感神経が働くことになります。

 

つまり、活動神経がなければ、活発に動くことができなくなり、副交感神経がなければ、ダメージや疲労が溜まり、身体を壊してしまうことになります。

このように、交感神経と副交感神経の両方がバランスよく働くことによって、人間は健全な身体を
維持できるようになるのです。

 

二つの神経は、まったく正反対の働きを担っていますが、どちらの神経も欠かすことのできない機能であると言えるのです。

 

(次号に続く)

 

すずらん鍼灸院
院長 大島宏明



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