自律神経失調症の代表的な症状~自律神経失調症を改善する知恵とコツ(自律神経編VOL.7)

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

自律神経失調症の症状として、不定愁訴(ふていしゅうそ)と言われる心身の異常がよく取り上げられます。

 

不定愁訴とは、「定まることのない」「漫然とした」「裏づけのない」という意味があり、これらの言葉からもわかるように「一つの疾患としてまとめられない」という大きな特徴があります。

 

一例を挙げてみると、

「動悸がして、手足が冷えるし、身体がふらつく感じがする」
「何となくだるくて、食欲がない」
「めまいがして、頭痛と肩こりがするみたい」

のように、「感じがする」「何となく~」「~みたいだ」のような曖昧な言葉で表現されます。

 

そして、心身ともに複数箇所の不調を同時に訴えるようになります。

「動悸がする」からといって心臓に異常はなく、「ふらつく」からといって、貧血が発見されることはありません。

食欲不振といっても胃腸に異常はなく、検査の結果は常に「異常なし」と判断されるのです。

 

このように、自律神経失調症は、一般医で検査しても異常が発見されないという特徴もあります。

ここで、自律神経失調症の症状を、心身別にまとめてみました。

 

【自律神経失調症の主な症状】
■身体に現れる症状
頭痛、不眠、めまい、
動悸、のぼせ、下痢、
便秘、肩こり、 腰痛、
吐き気、胃痛、しびれ
頻尿、耳鳴り など

■精神状態に現れる症状
不安感、疲労感、イライラ、
記憶力の低下、考えがまとまらない、
悲観的、物音に敏感、自殺を考える、
やる気がおきない など

 

自律神経失調症の症状は、心身ともに様々な異常を訴えるようになります。

一つの異常だけでなく、複数箇所の異常を同時に訴えるため、自律神経の異常によるものなのか、臓器自身に問題があるのかを、さらにわかりにくくさせています。

 

そのため、自律神経失調症は、どうしても発見が遅れがちになる傾向にあります。

 

(次号に続く)

 

すずらん鍼灸院
院長 大島宏明



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