鍼灸のすすめ(その1)~自律神経失調症を改善する知恵とコツ(自律神経編VOL.28)

 

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

今回は、最後の項目である『鍼灸のすすめ』について解説致します。

 

1.音楽療法
2.朝型生活のすすめ
3.腹式呼吸(安眠呼吸)
4.お酒・たばこを控える
5.内観(自己暗示プラス思考のすすめ)
6.上手な食事の取り方
7.安眠ツボ
8.ストレスに強くなるストレッチ
9.鍼灸のすすめ

 

鍼と聞くと、よく漫画に出てくるような「注射のように大きい鍼」「とても痛い」と思う人が多いようです。

ところが、実際には、鍼の太さは人間の髪の毛ほどであり、鍼は皆様が思っているほど深く刺すことはありません。

 

痛みについては、我慢ができないほどの痛みを感じることはめったになく、むしろ、気持ちよさを感じて、眠ってしまう患者さんもおります。

ところで、なぜ自律神経失調症の治療に鍼がよいのでしょうか?

鍼灸治療は東洋医学の代表的な物理療法です。

 

東洋医学は、西洋医学では病気と判定されない身体の異常を発見し、病気になる前に治してしまうという予防医学の概念が強くあります。

そして、東洋医学では、身体の異常を「身体のバランスが崩れた状態」と定義しているのです。

 

自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態です。ところが、特定の部位を集中的に治療する西洋医学においては、神経、精神系統の治療を苦手としております。

これに対し、東洋医学は、元々、身体のバランスが崩れた原因を発見し、治療していくことを治療の趣旨としていたため、自律神経のバランスを整えることを元々得意としていたのです。

 

西洋医学では、自律神経失調症の治療は一律的な方法になりますが、東洋医学は、一人一人、治療方法が異なります。

身体のバランスを崩している原因は、人によってさまざまです。

東洋医学では、触診によって身体のバランスが崩れた部分を確認し、その人に合った治療法を施術することになります。

 

すずらん鍼灸院
院長 大島宏明



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