こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。
前回までに、自律神経の二つの機能である「交感神経」と「副交感神経」について解説しました。
交感神経は、主に「活発に活動しているとき」「強いストレスを感じているとき」に働き、副交感神経は、「眠っているとき」「くつろいでいるとき」に働きます。
この二つの神経がバランスよく働くことによって、健全な生活ができるようになり、いずれかの機能が低下しただけでも、日常生活に悪影響を及ぼすようになります。
例えば、交感神経の働きが低下したとします。
そうなると、お昼になっても、眠気がとれず、「身体のだるさ」「集中力や記憶力の低下」などを生じ、活発な活動ができなくなります。
副交感神経の働きが低下した場合には、不眠症などを生じ、日常の身体の疲れが蓄積され、やがて身体を壊してしまいます。
このように、二つの自律神経は、健全な生活を維持する上で、とても大切な働きを担っているのです。
ところが近年、夜型生活が増え、仕事や家事、受験で、夜遅くまで起きている人が大変増えるようになりました。
本来、副交感神経は、夜が近づくに連れ、その働きを強め、それに並行して交感神経の働きが低下していきます。
しかし、夜型生活が当たり前のようになると、夜になっても副交感神経が働かず、活動神経が働いている状態になってしまいます。
そのため、深夜になって身体が疲れていても、なかなか寝つけないようになります。
これは、自律神経が乱れた代表的な一例でもあります。
このように、自律神経のバランスが崩れた身体の状態が慢性的に続いている症状を「自律神経失調症」と呼んでいます。
自律神経失調症は、現代病とも言われています。
自律神経失調症になると、身体に様々な不調を生じるようになり、心身ともに様々な悪影響を及ぼすようになります。
次回は、自律神経失調症の症状について、詳しく解説いたします。
(次号に続く)
すずらん鍼灸院
院長 大島宏明
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