副交感神経の役割~自律神経失調症を改善する知恵とコツ(自律神経編VOL.5)

 

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

今回は、「副交感神経」について解説致します。

 

交感神経は、活発な活動しているときに機能する神経をいいますが、副交感神経は、これとはまったく反対の役割を担っています。

人間が健全で積極的な活動をしていくためには、交感神経の働きが必要ですが、常に活発に活動していると、心身ともに疲労やダメージを日々蓄積することになります。

 

このダメージや疲労を回復するために、副交感神経が働くようになります。

副交感神経は、眠っているときやリラックスしている時に積極的に働きかける神経です。

 

このような背景から、副交感神経は、リラックス神経、あるいは夜の神経とも言われています。

副交感神経は、眠っている時以外にも強く働く時があります。

 

ヨガ、ストレッチ、軽いジョギングやウォーキングなど、呼吸を整えつつ、リラックスしてできる運動を行っている時にも副交感神経は働きかけるようになります。

 

※副交感神経が活発に働く事例
■睡眠、あるいは安眠状態の時
■リラックスしている時
■ヨガ、ストレッチなどの有酸素運動を
行っている時
■強い不安やストレス状態
■腹式呼吸(深い呼吸)を行っている時

 

近年の医学的研究により、副交感神経が働いている時には、血管を広げる働きをするため、身体中の血液の巡りが良くなることがわかりました。

血流が良くなると、基礎代謝や免疫力が向上します。
病気の予防効果だけでなく、老化の防止や美容効果も期待できるのです。

 

このように、副交感神経は、健康体を維持していく上でとても大切な役割を担っているのです。

 

(次号に続く)

 

すずらん鍼灸院
院長 大島宏明



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