更年期障害の見分け方 – 更年期お悩みQ&A

Q. 家事にも仕事にも力が入りません。更年期症状なのでしょうか?

Q 最近、数か月、家事にも仕事にも力が入りません。会社の仕事はもとより几帳面だったので、しっかりこなしていますが、家に着くなりぐったりします。

食事の用意や洗濯だけでなく、化粧をしたり、トイレにいくのもおっくうになり、このような状態は今までありませんでした。これまでは体調がどんなに悪くても仕事や家事はきっちりとこなしてきましたが、最近はとくにひどい症状です。年齢は49才なので更年期なのでしょうか。

ちょっとしたことでもイライラしたり、落ち込んだりするようになり、このまま元気にならないのではと不安になります。病院に診てもらうと薬が止められなくなり、ずっと飲み続けないといけなくなると聞いており、強い抵抗を感じています。アドバイスをお願いします。

A

更年期か他の疾患なのか、検査は早めに行うべき
お話を聞いただけなので断定することはできないですが、ご質問を聞く限り、確かに更年期障害に近い症状が出ているように思います。

更年期の症状には、大きく分けると二つの症状があります。簡潔に述べると、
「日常生活に影響がない軽度な症状」
「日常生活に著しく悪影響の出る症状」

に分けられます。このうち、日常生活に悪影響を及ぼす更年期の症状を、「更年期障害」と呼んでいます。

更年期障害は通常の更年期症状のような自覚症状とは違い、病院では「疾患」、つまり、病気として対応することになります。

私としては、やはりしっかり病院で診察することが大事と思います。もし、今の状況が続くと、不安がますます大きくなり、精神状態もますます不安定になるかもしれません。

更年期障害でなく、内臓や子宮器官に疾患が起きている可能性があります。この場合には、疾患そのものを施術しない限り、解決することはありません。

先ずは、何か特別な疾患が生じていないかの検査は早めに行うべきかと思います。

 

更年期障害は、内科の検査で「異常なし」と診断されることが多い
更年期障害のような症状の場合、心肺機能や血液検査などの検査を行っても血液や内臓などの諸器官には「異常なし」と診断されることがほとんどです。

体のどこにも異常がないにも関わらず、心身の不調を訴えていることから初めて更年期障害やうつ病などが疑われるようになります。

あなたのご質問を聞く限りは、体そのものの不調よりも精神的な訴えが多いように思います。さらに几帳面な性格なので、普段から余計にストレスを感じやすいタイプなのかもしれません。

更年期障害の症状を大別すると、「心身的な体の異常」と「精神的・情緒的な異常」になります。

更年期障害の「精神的・情緒的な異常」の一例の症状を紹介すると

「ちょっとしたことでイライラするようになった」
「将来に対して、強い不安を感じ、時には怖くなる」
「何事をするにもおっくうだ」

のような訴えになります。

心身的な症状には「ほてり」や「異常な発汗」「頭痛」「めまい」「お腹の異常」「冷え」など様々な体の不調を生じます。

 

更年期障害を患う女性は大勢いる
内臓や子宮などに疾患がないかを確認できるだけでも回復するための大きな一歩になります。

お話を聞く限り、他の疾患が見つからなければ更年期障害の可能性が極めて高そうですが、けっして特別な疾患ではありません。

更年期障を患う方は何百万人もいます。「薬を飲めば症状が緩和する」という人もいれば、「薬を飲んでも治らない」「薬を飲んだら余計に悪くなった」など、薬に抵抗を感じる人も大勢います。

薬が苦手な方、あるいは薬で治らなかったという方の中には、鍼灸院をお選びになる方も多いです。また、婦人科と鍼灸を併用して薬の使用をできるだけ少なくする方もいます。

薬を使わない施術方法を選択するにしても、まずは辛い症状が更年期障害であるかどうかの確認は必要かと思います。

原因がはっきりしなければどんな名医でも適した施術を行うことはできないのです。どうしても病院に不安がある場合には、ネットや近所の評判で安心できる医療機関であるかを調べてもよいでしょう。

開業仕立てなどで不慣れな先生に当たって不安を感じた方もいれば、経験豊富なベテランの先生に診てもらって、「ほっとした」「これならもっと早く診断してもらえばよかった」という方もいます。

更年期障害になると何事もマイナスに考えてしまう傾向がとても強くなります。そうなると、不安ばかりが頭をよぎってしまい、「病院にいっても無駄なのではないか」と思うようになります。

こういった心的症状のときこそ、専門医の診察が必要な時です。