東洋医学における更年期障害の施術について

更年期障害と東洋医学について

西洋医学では、更年期障害の主な原因は、ホルモンバランスの乱れによるものと定義されています。東洋医学においては、更年期障害と呼ばれる病名は存在してなく、
すべての病は身体のバランス、つまり、「気」「血」「水」のバランスが崩れることにより生じるとされています。

又、東洋医学では、「腎気」と言われる概念があります。「腎気」は、「陰」と「陽」の二つの機能のバランスが整うことで正常に保つことが出来、身体のバランスも同時に維持されるようになります。

この「陰」と「陽」のバランスが崩れた時は「腎虚」 になり、身体に様々な不調を生じるようになると定義されているのです。

陽とは、「身体を温める機能」「下半身」「五臓六腑の五臓」「気」 などに当たります。これに対し、陰とは「身体を冷やす機能」「上半身」「五臓六腑の六腑」「血」「水」などに当たります。

西洋医学における更年期障害とは、東洋医学における「陰」「陽」のバランスが崩れた状態のことをいいます。

この【陽】と【陰】のバランスが崩れると、ほてり、多汗、 不眠、免疫・体力低下などの身体の異常を生じるようになるとされているのです。

このように、東洋医学では、更年期障害を「腎気の衰え、または乱れ」であるという考えが、根底にあります。

そして、東洋医学は、この腎気の乱れを整えることを得意とする施術法でもあります。

東洋医学における更年期障害の施術とは

更年期障害とは、近年に現れた現代病のように思われている方も多いかと思われます。しかし、東洋医学における更年期障害の施術法は、古来から確立されていたのです。

先ほど少し解説したように、東洋医学では、更年期障害は、「腎気」の低下、すなわち「腎虚」が原因となって生じるとされています。

そして、「腎虚」が原因となって、衝脈・任脈の働きが低下して月経異常が生じ、様々な身体の不調が起こると考えられています。

さらに、更年期障害は、先ほど解説した、五臓のうちの「腎」「肝」「脾」「心」の、4つの臓の働きと深く関係しています。

東洋医学における更年期障害の施術は、全身の「気」と「血」の流れを調整しつつ、五臓のバランスを整えていく施術を行うことで病気の原因そのものを根絶していく施術を行います。

初回限定料金~女性専用すずらん鍼灸院

執筆者 すずらん鍼灸院 (東京都足立区)院長 大島宏明

すずらん鍼灸院 院長 大島宏明

大島宏明 すずらん鍼灸院 院長

■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業

■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー

■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員

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