更年期障害における吐き気について

更年期障害の代表的な症状として吐き気があります。この症状で悩む40~50歳代の女性は決して少なくありません。
更年期の吐き気の特徴として、身体に異常がないにも関わらず、悪いものを食べたわけでもないのに急に吐き気が起きることがあります。
数日はなんともなかったのに、ある日、突然吐き気が起きて、しばらくすると吐き気が収まることがあり、本当に嘔吐してしまうことがあります。
吐き気がしばしば起きると、食欲不振になり、栄養をとらないといけないため、無理に食べようとするのですが、いつどこで吐き気が起きるかわからなく、精神的な不調を患う人もおります。
更年期の吐き気の原因
このように、更年期の吐き気はとてもやっかいなものです。この吐き気の症状は、「つわり」に似ているかもしれません。
では、更年期における吐き気の原因は、どのようなものなのでしょうか。更年期の吐き気の原因は、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌量の減少にあります。
そして、このエストロゲン分泌の減少により、自律神経のバランスに狂いが起きるようになります。
二つの自律神経の働き

自律神経は交感神経と副交感神経の二つの神経で構成されています。 交感神経は「昼の神経」、副交感神経は「夜の神経」と言われるように、アクセルとブレーキの関係があります。
交感神経は、活発に働くために必要な神経で、副交感神経は昼の働きで疲れた体を休める働きがあります。働いてばかりでは体が壊れてしまうので、体を休めることで人間の体は正常に保つことができます。
更年期障害とは、この二つの自律神経の働きが正常な状態でないことを意味します。もし、反対に昼に副交感神経が働き、夜に交感神経が働いていたら胃腸の働きが低下し、食欲不振や吐き気が起きるようになります。
胃腸の働きは何も起きているときだけ活動しているわけではありません。夜になって副交感神経が働いているときも胃腸をリラックスさせ、胃腸が正常に働くための手助けをしています。
自律神経の片方だけが働けばよいというわけでなく、二つの神経がバランスよく、昼夜働いてこそ、人の体は正常に機能するようになります。
このように、更年期における吐き気の原因に、自律神経の異常が考えられるのです。
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