浮動性めまいの正体と鍼灸の可能性|原因から見直す体のバランス

浮動性めまいとは?ふわふわした不安定感の正体

浮動性めまいとは、「ふわふわする」「地面が揺れているように感じる」といった、体の位置感覚が不安定になる症状を指します。

回転性めまいのようにグルグル回る感覚はなく、明確な動きのない不調が続くのが特徴です。

多くは歩行中や立ち上がった時に不安定さを感じることが多く、場合によっては吐き気や集中力の低下を伴います。

原因がはっきりしないことも多く、病院の検査で異常が見つからないケースも少なくありませんが、実は体の内側でバランスを司る「自律神経」の乱れや、血流の滞りが深く関わっている可能性があります。

浮動性めまいの主な原因はどこにある?

浮動性めまいの背景には、いくつかの原因が複雑に絡み合っていることがあります。

もっとも多いのが自律神経の乱れです。

ストレスや疲労、睡眠不足などによって交感神経が過剰に働くと、血圧や血流が不安定になり、脳や内耳に十分な酸素が届かず、ふらつきが起こります

また、首や肩の筋肉のこりが原因で血管が圧迫されると、同様の症状が出ることもあります。

さらに、ホルモンバランスの変化、特に更年期前後の女性に多く見られるエストロゲンの減少も、自律神経への影響を及ぼします。

根本原因を丁寧に見つけ出すことが、改善への第一歩です。

鍼灸で整える体の内側のリズムと巡り

鍼灸は、体の内側にある「巡り(血流や気の流れ)」を整えることで、めまいの原因に対してやさしくアプローチできる自然療法です。

自律神経のバランスが崩れているとき、鍼灸は神経系に働きかけて交感神経と副交感神経の切り替えを促し、リラックスしやすい状態へと導きます。

また、筋肉の緊張を緩め、血液やリンパの流れを良くすることで、脳や内耳への酸素供給がスムーズになり、浮動性めまいの改善につながります。

薬では補いきれない「体質」そのものに働きかけるため、再発防止や慢性症状への対策としても有効です。

鍼灸と生活改善の組み合わせが鍵

鍼灸だけでも大きな効果が期待できますが、日常生活の見直しと組み合わせることで、より安定した体調を維持することができます。

まずは、十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がけましょう。

鉄分・ビタミンB群・マグネシウムなど、神経伝達や血流に関わる栄養素の摂取も重要です。

また、ストレスをためこまないように、1日5分でも深呼吸や軽いストレッチの時間を設けることが効果的です。

鍼灸によるケアと生活の質を高める習慣がそろうことで、体の中から「ふらつきにくい体質」へと変化していきます。

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