めまいと鍼灸施術の効果

めまいと鍼灸施術

めまいが生じた時、同時に耳鳴りを併発したという経験をされた方は多いかと思います。実は、めまいの多くは、耳の異常に原因があると言われています。

耳の役割には、聴覚機能の他、身体の平衡感覚を維持するための重要な感覚機能があります。この感覚器官に何らかの異常が生じることにより、ふらつきやめまいを生じるようになるのです。

東洋医学の世界では、「腎は耳に窮を開く」という言葉があります。この言葉のとおり、耳は腎と深い関係があります。

東洋医学における「腎」とは、「腎臓」のことではありません。「腎」とは、ホルモン、免疫、生殖などの働きを維持する身体の機能のことを言い、とても幅広い概念があります。

この腎の機能が弱くなることを「腎虚」と言います。腎虚になると、「生殖機能の低下」、「骨が弱くなる」、「耳鳴りや難聴」、 「めまい」などを起こしやすくなります。

「腎虚」の状態を正常な状態に戻すことにより、身体の機能を正常化し、めまいや耳鳴りの原因を根本から取り除こうというのが、鍼灸施術の基本的概念になります。

鍼灸施術の効果

急性的なめまいが生じた時、西洋医学的な施術法で、 一番有名なのが点滴です。しかし、めまいと耳鳴りを同時に引き起こしている場合には、点滴による施術だけでは、難聴が遺ることも多いです。

これは、めまいの症状が治っても、根本的な身体の異常を施術されていないことから起きる現象でもあります。

鍼灸施術におけるめまいの施術は、「腎」のツボを整えることに
あり、めまいの原因となっている身体の不調を根本から施術していくことになります。

西洋医学が薬による対症療法をするのに対し、鍼灸施術は、全身の気の流れを見ながら、身体全体のバランスを整えていく施術法です。

患者さんによっては身体の不調の原因は様々で、鍼灸施術は、全ての患者さんがまったく同じ施術方法にはなりません。

施術するツボも患者さんによって当然変わってきます。鍼灸施術が西洋医学のような一律な施術とは違い、オーダーメイドのような施術法と言われる理由がここにあるのです。

慢性的なめまいについては、鍼灸施術を合わせて行うと回復が早くなると言われていますが、耳鳴りを生じている場合は、早めに施術を行わないとどうしても難聴が遺ってしまいます。

また、めまいの原因となっているご自分の生活習慣を見直すことも大変重要になります。

ストレス、たばこの吸いすぎ、疲労感などを取り除きつつ、鍼灸施術を行うことで、めまいや難聴の症状が劇的に回復した患者さんは数多くおります。