回転性めまいと浮動性めまいについて – めまいお悩みQ&A

Q. めまいが起きた時、どのような体の異常が考えられますか?

Q 時々、めまいが起きます。めまいが起きた時、どのような体の異常が考えられますか? また、現れる症状にどのような違いがありますか?

A

めまいの原因は様々です。脳幹や内耳の異常から、貧血、糖尿、二日酔い、脳障害まで含めると、めまいの原因は数多くあります。

必ずしも、ご質問者のお体の状態に該当する回答にはなっていないかもしれませんが、貧血や二日酔い、脳疾患などの特殊な事例を除き、あくまで一般的なめまいの症状に絞って総論的な回答をしてみます。

めまいには大きく分けて二つのタイプがあります。一つは回転性めまい、二つは浮動性めまいです。この二つのめまいの特徴を述べると以下のようになります。

■回転性めまい
自分、又は周囲がぐるぐる回っている感じのするめまい
■浮動性めまい
自分が宙に浮いている、又は雲の上を歩いているようなふわふわした感じのするめまい

「回転性」「浮動性」と専門的な単語が並び、少しわかりづらいと思いますが、その特徴を一言でいえば

●回転性めまい → ぐるぐる回るめまい
●浮動性めまい → ふわふわしためまい

になります。

 

回転性と浮動性では異常が起きている場所が異なる
このように、回転性めまいと浮動性めまいの症状には明らかな違いがありますが、これは異常を生じている発生部位が異なることが原因です。

回転性めまいは、内耳、つまり耳の内部にある三半規管と呼ばれる器官の異常により起こります。三半規管は平衡感覚を司っており、三半規管に異常が起きることで平衡感覚が乱れ、ぐるぐるしためまいが生じるようになります。

これに対し、浮動性めまいは、脳幹と言われる部分の異常により起きます。脳幹の異常と聞くとびっくりするかもしれませんが、それほど深刻なものではなく、「脳幹の機能がやや低下した」というものです。

この脳幹の異常は、レントゲン検査でも「検異常なし」と判断されることがほとんどなので、脳出血や脳梗塞のような疾患とは全く異なる症状と言えます。

 

回転性は三半規管、浮動性は脳幹の異常で起きる
一般的なめまいの発生原因をまとめると

●回転性めまい→内耳(三半規管)の異常
●浮動性めまい→脳幹の異常

のようになります。

今回は、総論的な解説になりましたが、参考になりましたら幸いです。

付け加えておきますが、手足のしびれや言語障害、感覚の麻痺がある場合は、脳疾患の恐れがあるため、緊急の対応が必要になる点、ご注意くださればと思います。

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執筆者 すずらん鍼灸院 (東京都足立区)院長 大島宏明

すずらん鍼灸院 院長 大島宏明

大島宏明 すずらん鍼灸院 院長

■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業

■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー

■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員

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