めまいをひきおこす主な病気

ここでは、めまいの症例について、もう少し具体的に説明します。
めまいを引き起こす主な病名としては、次のものがあります。
- メニエール病
- 前庭神経炎
- 中耳炎
- 良性発作性めまい
- 心因性めまい
- 椎骨脳底動脈循環不全
- 聴神経腫瘍
それぞれの病名については、次のとおりです。
メニエール病
めまいのなかでもっとも代表的な病気がメニエール病です。
自分やまわりがぐるぐるまわるような感じがして、片方の耳にだけ耳鳴りを生じ、強い吐き気を伴います。
過度なストレスなどが原因となって、内耳のリンパ液の異常を生じます。
歩行も難しくなりますが、症状は、半日から1日でおさまります。
危険な病気ではないのですが、放置すると耳鳴りが進行する場合があります。
前庭神経炎
風邪やウイルス性の疾病の後にかかることが多く、前庭神経に異常がおこることによって生じるめまいです。
激しい嘔吐を伴いますが、耳鳴りは生じません。めまいの症状は、数時間から数日続きます。
中耳炎
中耳炎には、主に気圧性中耳炎と急性中耳炎があります。気圧性中耳炎は、大気の気圧差により、両側の耳の鼓膜を損傷することで生じるめまいです。急性中耳炎は、細菌やウイルスの感染が原因で生じるめまいです。
乳児や小児にかかりやすい症状です。
良性発作性めまい
耳が原因で起こるめまいのなかで代表的な疾病のひとつ。寝返りをしたり、急に起きあがったりしたとき、回転性のめまいを生じます。中年の女性によく見られるめまいですが、危険性の高いめまいではありません。
心因性めまい
精神的に強い不安があるときや過度なストレスを感じるときに生じるめまい。耳や脳に異常がないときは、この病気が疑われます。うつ病や不安障害のときに、生じるめまいです。
椎骨脳底動脈循環不全
動脈の血液の流れが悪くなり、脳に血液がいかなくなることによって脳に異常が生じるため、目のかすみ、しびれなどの障害も誘発します。
聴神経腫瘍
聴神経から発生する脳の腫瘍により生じるめまい。しびれ、歩行障害や意識障害をきたし、腫瘍が大きくなってくると生命にもかかわってくる危険度の高いめまいです。
執筆者 すずらん鍼灸院 (東京都足立区)院長 大島宏明


大島宏明 すずらん鍼灸院 院長
■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業
■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー
■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員
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