冷え性の原因(その1)~自律神経失調症を改善する知恵とコツ(冷え性編VOL.4)

 

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

今回は、冷え性の原因についてお話します。

 

冷え性が発症するメカニズムを簡単に説明すると、手足の指先などの末梢血管に十分な血液が流れず、血行不良の状態になることを言います。

東洋医学においては、冷え性は「寒邪」と言われ、身体のバランスが崩れている状態を指し示しています。

 

なぜ、血行不良を生じたり、身体のバランスが崩れるような現象が起きるのでしょうか。

血行不良を生じる代表的な原因の一つに、自律神経の乱れがあります。

自律神経の乱れは、「冷え性のサイン」と言われているように自律神経と冷え性には、深い関係があるのです。

 

自律神経が乱れるとまず血液の流れが悪くなります。

血液の流れが悪くなると、経絡(けいらく)と呼ばれる血液と血液が交差する点で、鬱血しやすくなります。

 

体内を流れる血液は、新鮮な酸素や栄養素を身体の隅々まで運ぶ重要な役割を果たしています。

血液が鬱血すると、指先などの毛細血管までに血液が流れなくなります。

そうなると、十分な酸素や栄養素が指先などの末梢血管まで届かなくなり、身体の特定の部分が冷たくなるという現象を生じるようになるのです。

 

また自律神経は、体温の調整機能も司っています。

自律神経が乱れることにより、体温の調整機能が働かなくなり、冷えを生じるケースもあります。

女性は、出産や生理などの影響により、男性と比べて血液を失いやすく、ホルモンバランスを崩しやすい体質です。

女性は男性よりも冷え性になりやすいと言われるのは,こういった女性特有の体質にあるのです。

 

すずらん鍼灸院
院長 大島宏明

 



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