こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。
前回、過活動膀胱のメカニズムにおいて、過活動膀胱の原因を一部紹介しました。
過活動膀胱の原因を分類すると次の4つに分けることができます。
1.神経因性による原因
2.非神経因性による原因
3.神経因性と非神経性の混在
4.原因不明
このうち、神経因性と非神経因性について、もう少し詳しく解説してまいります。
【神経因性による原因】
神経因性とは、脳や神経の障害が原因となって生じる過活動膀胱です。
排尿は自分の意思で行うこともできれば、一定時間、我慢することもできます。
排尿するときは大脳の働きにより、膀胱や骨盤に神経を通して信号が送られます。
この脳や神経の働きにより、夜眠っているときに、尿意を生じると目が覚めるようになります。
脳や神経に異常が生じると、頻繁に尿意を生じたり、眠っている間に失禁してしまうこともあります。
脳や神経の異常の例は、事故や衝撃による大脳の損傷、脳卒中、認知症、パーキンソン病などが当たります。
中枢神経が存在する脊髄系統の異常による過活動膀胱も神経因性に分類されます。
【非神経性因による原因】
非神経因性による原因とは、神経系以外の原因により生じる過活動膀胱を言います。
非神経因性の代表的な原因として、以下のものが揚げられます。
・前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)
・骨盤底筋のトラブル
・加齢
特に女性の場合は、妊娠・出産を経験します。出産の際には膀胱や尿道を支える骨盤底筋が緩みやすくなります。
そのため、男性よりも非神経因性過活動膀胱を生じやすい体質にあります。
また、加齢による排尿を抑える筋肉が弱くなり、過活動膀胱になるパターンもあります。
このように、過活動膀胱の原因は様々で、一律的な治療でなく、原因に合わせた治療を行う必要があります。
すずらん鍼灸院
院長 大島宏明
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