頭痛の痛みを緩和する(偏頭痛偏)VOL.8~自律神経失調症の改善

 

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

前回では、偏頭痛を予防する代表的な8つの方法のうち、『適度な睡眠』と『偏頭痛を予防する栄養素』について紹介しました。

 

※【偏頭痛の代表的な予防法】
1.適度な睡眠(寝過ぎ・寝不足を避ける)
2.偏頭痛を予防する栄養素の摂取
3.偏った食生活、過度なダイエットを避ける

4.有酸素運動を伴う運動
5.アルコールを避ける
6.ストレスに強い身体つくり

7.ツボ刺激

8.自分の偏頭痛が発病するパターンを知る

 

今回は、「偏頭痛を予防する栄養素」について、もう少し詳しく説明し、『偏った食生活』についてご説明致します。

 

【偏頭痛を予防する栄養素の摂取】

前回では、偏頭痛を予防する代表的な栄養素『マグネシウム』について紹介しましたが、もう一つ、忘れてはならない栄養素があります。

それが、『ビタミンB2』です。

1998年、ビタミンB2は、偏頭痛の予防に明らかな効果があるという重要な論文が発表され、別名『ビタミンB2療法』とさえ呼ばれるようになりました。

 

ビタミンB2療法により、1~3ヶ月後に偏頭痛の症状が明らかに改善されたという人の割合は、60%という結果も得られています。

ビタミンB2の摂取にはビタミンB2錠剤というものも存在しますが、ここでは、ビタミンB2を多く含む食べ物について紹介します。

 

【ビタミンB2を多く含む食べ物】
・海草類(こんぶ、わかめ、ほしひじき)
・牛、豚などの肝臓(レバー)
・大豆、小豆、落花生、アーモンド、インゲン豆
・玄米、小麦
・どじょう、うなぎ、たらこ、干しエビ
・ヨーグルト、牛乳
・あま海苔、納豆、卵

 

【偏った食生活、過度なダイエットを避ける】

先ほど、偏頭痛を予防する栄養素を紹介しました。

偏頭痛の予防によい影響を与える栄養素もあれば、悪い影響を与える成分(食事)も当然あります。

偏頭痛は、血管が拡張することにより、痛みを引き起こすと考えられています。

つまり、血管を拡張する作用のある成分を取ることにより、偏頭痛の症状が悪くなるということになるのです。

 

もうお分かりかと思いますが、ダイエット食品には、血管を拡張する作用があるアスパラギン酸という甘味料などが多く含まれているのです。

血管を拡張する代表的なものは、アスバラギン酸の他に、チーズに含まれるチラミン、チョコレートに含まれるヒスタミン、グルタミン酸ナトリウムを含む防腐剤(亜硝酸塩)、アルコールに含まれるアセトアルデヒド、または、化学調味料なども当てはまります。

これらの成分を含む代表的な食べ物は、次のとおりです。

 

【偏頭痛に悪い影響を与える食べ物】
チーズ(特に熟成チーズ)
アルコール
チョコレート
インスタント食品
ダイエット食品
グルタミン酸を含む食事(中華など)
ソーセージ
サラミ
ナッツ

 

このように、偏頭痛を予防する栄養素を積極的に摂取するとともに、偏頭痛を引き起こす食べ物を極力控えることにより、偏頭痛の症状は、ずいぶん緩和されるようになるのです。

(続く)

 



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