誤診されやすいうつ病~自律神経失調症を改善する知恵とコツ(自律神経編VOL.12)

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

これまでに、自律神経失調症の症状に、他の病気が含まれていることを説明しました。

これと同様にうつ病の症状も自律神経失調症に含まれることがあります。

ただ、うつ病は、臓器やホルモン分泌の異常のように、検査をしても身体に異常が発見されることはありません。

うつ病は、身体の諸器官や神経系統に病気が生じているわけでないので、検査をしても「異常なし」と診断されます。

そして、うつ病になったからといって、必ず自律神経失調症になるわけでもありません。

うつ病と自律神経失調症の症状は、見た目の症状は、ほとんど一緒なので、その違いをますます困難にしているのです。

又、「仮面うつ病」という言葉があります。

これは、「うつ病が他の病気の仮面をかぶった状態」という意味になります。

一例をあげると、うつ病が自律神経失調症という仮面をかぶった状態になるでしょう。

本当はうつ病なのに、自律神経失調症(あるいは他の病気)とそっくりなため、誤診されてしまうことからつけられた呼び名でもあります。

「自律神経失調症の治療を行ってもなかなか治らない・・・」
もしやと思い、調べたらうつ病だったということは現実によくあるのです。

逆もしかりで、「うつ病と思ったら、実は自律神経失調症だった」ということもあります。

このように、専門医でも誤診してしまうことがあるので、一般の人にはなお見分けがつきません。

しかも、うつ病が長期間続くと、自律神経失調症を併発することもあるので、よけいに、原因の特定が遅れてしまうのです。

不調の原因がうつ病にあるのであれば、やはり、うつ病治療を優先的に行う必要があります。

もし、薬を飲んでも改善せず、身体が調子悪いようでしたら、遠慮せずはっきり専門医に説明するとよいかと思います。

ご自分で判断せず、専門医にしっかり相談しながら治療を行うことをお勧めしております。

 

すずらん鍼灸院
院長 大島宏明



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