自律神経失調症の誤診について~自律神経失調症を改善する知恵とコツ(自律神経編VOL.8)

 

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

前回、お話したように自律神経失調症はとても曖昧な症状です。

 

一般的に自律神経失調症は、病気のように扱われておりますが、厳密に言えば病気ではなく、一種の自覚症状として扱われております。

つまり、筋肉痛や冷え性、腰痛などと同じ部類として扱われています。

ただ、東洋医学においては、自律神経の乱れは、明確に身体の異常と位置づけられており、「すべての病の元凶」ともされております。

 

自律神経失調症が原因となって、様々な病気を引き起こす可能性があるので、けっしてあなどれない症状でもあります。

また、西洋医学的に言えば、自律神経失調症は、正式な病気に位置づけられてはいないのですが、ここに大きな問題が見え隠れしております。

 

なぜなら、自律神経失調症は、うつ病や更年期障害、鉄欠乏症、糖尿病などと、とてもよく似た症状を訴えるようになるからです。

うつ病や更年期障害、糖尿病などは、医学的には正式な病名として取り扱われております。

 

このうち、糖尿は検査で発見されますが、うつ病や更年期障害は、検査で臓器などに異常が発見されるわけではないため、誤診されることもあります。

また、うつ病が原因となって自律神経失調症を患うことがあれば、自律神経失調症が原因となって、うつ病を患うこともあります。

並行して他の病気を患っていることもあるため、さらに自律神経失調症の発見を遅らせているという現実があります。

 

次回は、誤診されやすい具体的な病気について、より詳しく解説してまいります。

 

すずらん鍼灸院
院長 大島宏明



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