女性に冷え性や低体温が多い理由

低体温は健康にも美容にも悪影響?

ところで、低体温や冷え症は、なぜ女性に多いのでしょうか。もちろん、これらの症状は、男性には現れないというわけではありません。

でも、一般的には、女性によく見られる症状なので、女性特有の病気と言われています。女性は、妊娠・出産があるので、男性と比べても、ホルモンバランスを乱しやすい生活環境にあります。ホルモンバランスは、自律神経とも深い関係があります。

ホルモンバランスが崩れると、自律神経にも乱れを生じ、 血管が細くなり、血液の流れが悪くなります。
血液は、新鮮な酸素や栄養を身体全体に運ぶ役割をしています。それと同時に、二酸化炭素や疲労物質を体外に出す役割も果たしています。

つまり、血液の流れが悪くなると、身体全身に新鮮な酸素や栄養が届きにくくなり、かつ疲労物質が体内にたまりやすくなります。

特に手足の指先には、毛細血管が張り巡らされており、血管が細くなることにより、手足の先まで十分な血液が流れにくくなります。これが、冷え症の原因となります。

このように低体温・冷え症と血液の流れは、密接な関係があるのです。

低体温、冷え症から発病する主な病気

近年の研究では、低体温や冷え症になると、身体の免疫力が低下することがわかってきました。
冷え症は、何も、身体に関する不調だけでなく、精神的な不調を訴えるケースもあり、症状は様々です。

免疫が弱くなると、風邪、ウイルス、アレルギーを引き起こしやすくなるだけでなく、癌などの病気への抵抗力も弱めてしまいます。また、血行が悪くなるということは、基礎代謝にも影響します。

基礎代謝が悪くなると、体内の脂肪を燃焼しづらくなり、いわゆる太りやすい体質になってしまうのですね。

次に、冷え症から発病する主な症状を、紹介します。

低体温や冷え症が原因で発病する主な症状

  • 手足が冷えやすくなる
  • 頭痛、肩こり、腰痛を引き起こす
  • 基礎代謝が悪くなり、太りやすくなる
  • 疲れやすく、だるい
  • 生理不順や更年期障害を誘発する
  • 風邪やウイルスにかかりやすくなる
  • 下痢や便秘
  • 髪の老化や抜け毛が目立ってくる
  • 肌のつやがなくなる

これらは、代表的な症状で、他にも様々な身体の不調を引き起こします。しかし、冷えを取ることができれば、血流がよくなり、身体の免疫力が高まり、様々な病気の予防になります。

冷えが取れると、驚くほど、身体能力が上がり、自信にもつながってきます。自信があれば、くよくよしないし、そもそも心の病にかかりにくくなります。

完全に冷えが取れれば、心の冷えだってとれるのです。身体と心の冷えをとり、本当の女性の健康を取り戻しましょう。

 

初回限定料金~女性専用すずらん鍼灸院

執筆者 すずらん鍼灸院 (東京都足立区)院長 大島宏明

すずらん鍼灸院 院長 大島宏明

大島宏明 すずらん鍼灸院 院長

■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業

■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー

■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員

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