冷え性(冷え症)と鍼灸施術の効果

冷え性(冷え症)と東洋医学

鍼灸院に来られる女性では、不妊や生理不順の悩みで来られる患者さんが一番多いのですが、その次に多いのが冷え性(冷え症)です。

西洋医学の見地から判断すると、「冷え」は病気と扱われていません。しかし、東洋医学においては、「冷えは万病のもと」とされ、「全ての病の背景には、『冷え』がある」と考えられています。

このように、東洋医学においては、冷えは重要な病の要素として扱われ、その原因を根本から施術していくことを長年に渡る施術の目的としてきました。

こういった背景から、東洋医学においては、このような冷えの症状を「精気の虚(根本的な冷え)」と呼んでいます。

詳しい説明はここでは省きますが、「精気の虚」を簡潔に述べると、『内臓諸器官の機能の低下』ということになります。

東洋医学における冷え性の見解

ところで、なぜ、冷え症は女性に多い症状かご存じですか?

冷え性は、実は男性にも発病するのですが、比率的には女性の方が圧倒的に多い症状です。

女性に冷え性が多いのは、生理、出産などにより血が滞ったり、不足したりすることが多いためです。

東洋医学的に説明すると、血が滞ることを「瘀血(おけつ)」、血が不足することを血虚(けっきょ)と言いますが、いずれの原因も「精気の虚」が根本の原因にあるとされています。

この「精気の虚」の原因は、内臓機能の低下にあるのですから、内臓諸器官の働きを整えることにより、冷え症を根本から施術しようとするのが鍼灸施術の基本的な概念になます。

少し、専門的な解説になりましたが、内臓機能の低下をもっと簡単に説明すれば、「内臓が冷えている」状態になります。内臓諸器官が冷え、血流が滞ることにより、手足や指先などに流れる血液も滞り、身体の至るところに冷えが生じるようになるのです。

冷え性と鍼灸効果

冷え体質の改善に針施術がよいということを一度は聞かれた方はいるかと思います。鍼灸による施術は、漢方と並ぶ東洋医学における2大療法の一つと言われています。

鍼灸施術の特徴は、人間の本来持つ自然治癒力を高めることにより、身体の免疫力を高め、病気になりにくい身体をつくることにあります。

東洋医学においては、身体が健康体であれば、血液は常に清浄に流れています。しかし、身体に異常が生じた場合、血流が悪くなり、経絡と呼ばれる血液が交差する部分で、血液が鬱積しやすくなります。

体内に新鮮な血液が流れなくなると、疲労物質が溜まることにより、免疫力が低下し、様々な身体の不調を起こすようになります。そこで、血液が鬱積している経絡を刺激することにより、全身の血流が改善されます。
全身の血流がよくなれば、本来の免疫力を取り戻すことができるようになり、実はこれが、鍼灸施術の原点になるのです。

鍼灸施術を行った後に、冷え性の症状が緩和したという理由は、まさにこういった理由によるものです。このように、鍼灸施術による冷え症の克服は、冷え症が生じている身体の部位のみを施術するものではありません。

内臓の機能を整えながら、全身の血流が良くなるように、身体全体を見ながら施術していきます。施術を受け続けているうちに、冷え症の症状がずいぶん緩和されている気づくことと思います。

当院では、「冷え取りの鍼灸施術院」として、冷え症の予防と改善にも大変力を入れております。特に、長年、冷え症で苦しんでいる方がおりましたら、お気軽にお問い合せくだされば幸いです。