自律神経障害と更年期の関係 – 自律神経失調症お悩みQ&A

Q. めまいやだるさが続くのでお医者さんに行ったところ、自律神経障害と診断されました。 以前に更年期症状で病院に通っており、同じ症状と思いましたが、 この違いはなんでしょうか?

A

更年期症状の主な原因は、女性ホルモンの分泌の異常によるものとされています。女性ホルモンのバランスが崩れる原因の一つに、 自律神経の乱れがあります。

自律神経障害とは、交感神経と副交感神経の調整が正常に働かなくなることから生じる身体の様々な不調の総称を言います。

つまり、自律神経障害は、神経系や呼吸器系の疾患から、頭痛、腰痛、生理不順、更年期症状、冷え性までの幅広い身体の異常までが含まれることになります。

また、更年期症状が先に生じて、自律神経にも悪影響を生じ、自律神経系の疾患を患うこともあります。自律神経は、大脳にある視床下部と呼ばれる器官がコントロールしています。

この視床下部のすぐそばに脳下垂体と呼ばれる女性ホルモンの分泌を行う器官があります。この脳下垂体は視床下部がコントロールしており、視床下部と脳下垂体には密接な関係があります。

例えば、自律神経をコントロールしている視床下部に異常を生じると、ホルモン分泌をコントロールする脳下垂体にも異常を生じやすくなります。
反対に、ホルモンをコントロールする脳下垂体に異常が生じた場合にも、視床下部に悪い影響を与えることがあります。

このように、自律神経とホルモン分泌には深い繋がりがあると言えます。女性は自律神経系の疾患と更年期症状を同時に起こしやすい体質であると言えると思います。

あなたの発症パターンがどちらに当てはまるかは、ご質問だけではわかりませんが、私の推測する限りでは、更年期症状が先に生じた後に、自律神経の疾患を発症した可能性が高いと思われます。

詳しいことについては、掛かりつけのお医者さんに直接、お尋ねすればお答えくださると思います。

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執筆者 すずらん鍼灸院 (東京都足立区)院長 大島宏明

すずらん鍼灸院 院長 大島宏明

大島宏明 すずらん鍼灸院 院長

■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業

■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー

■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員

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