自律神経の乱れが及ぼすホルモンバランスへの悪影響

自律神経とホルモンの関係について

自律神経は、副交感神経と交感神経の二つから構成されています。交感神経と副交感神経のバランスが保たれることによって、人間は健康を保てるようになります。

本来、夜になると副交感神経が自然に働き、夜になると安らかに眠れるようになります。

しかし、近年、「夜型生活の増加」「深夜の仕事の増加」 「高ストレス社会」などにより、一日の中で、交感神経が働いている時間がとても長くなりました。

交感神経は、日常活動をしている時以外に、ストレスがかかっているときにも活発に働きかけます。そのため、活動神経が夜になっても活発に働くため、その影響で副交感神経の働きが弱まってしまいます。

眠る時間帯になっても副交感神経が正常に働かないと、不眠症になるばかりか、ホルモンバランスの乱れなどによる様々な身体の不調を生じるようになります。

ホルモンバランスが崩れると、血行不良を生じるため、子宮や卵巣などの生殖器官に血液が回りにくくなります。

その影響で排卵や生理にも悪い影響を与えてしまい、不妊体質を促進する結果となってしまうのです。このように自律神経が乱れることによって、様々な身体の異常を生じるようになります。この症状を自律神経失調症とも呼んでいます。

自律神経と冷えについて

自律神経は身体の隅々まで行き渡っている末梢神経とも深い関わりがあります。そのため、自律神経に異常を生じるようになると、身体の様々な部分に異常を生じるようになります。

身体の血液は全身を循環しているため、身体のどこかで血行不良を生じれば、身体全体の血行も悪くなります。

特に血液を送り出す心臓から遠く離れた手や足の指先ほど、血液が流れにくくなります。手足に冷えが生じやすくなるのはこういった理由があるのです。

妊娠を希望する女性にとって冷えは、大敵なので、自律神経の異常を安易に考えてはいけないのです。

自律神経失調症を見分けるには

しかし、自律神経の異常については、その症状の原因を調べても異常がないと診断されることが多いです。

自律神経失調症は、不定愁訴と呼ばれる症状を訴えるようになります。

不定愁訴とは、検査では異常が見られないが辛い自覚症状があることを言い

「頭が重いし、腰が痛い」
「身体がだるいし、手が冷える」
「なんとなく身体が重い」
「耳鳴りがするし、夜眠れない」

などのような、曖昧な症状、身体の一体どこが悪いのか特定しにくい症状を訴えるようになります。このように、自律神経失調症は、身体の不調だけでなく、精神面の異常を訴えることが多いです。

そして、同時に複数のからだの不調を訴えるため、自律神経失調症を発見することが難しく、むしろ、いろいろ原因を調査して、最後に自律神経失調症では?ということで発見されるケースが多いです。

自律神経失調症かどうかを見分けるには

不定愁訴のような症状がある
身体の疾患や精神疾患を生じていない
自律神経機能検査で、自律神経に異常がある

の3つがすべて当てはまるかどうかを検査する必要があります。