五十肩の段階に合わせた改善法を徹底解説!痛みが引かない・腕が上がらない期間の正しい対処

五十肩は3つの「段階」を経て改善に向かう!各期の症状と期間の目安

五十肩(肩関節周囲炎)は、発症から改善に至るまでに特徴的な段階を経過することが知られています。

この病態を理解することは、現在の自分の症状に合わせた適切な対処法を選択するために極めて重要です。

一般的に、五十肩は「急性期」「拘縮期」「回復期」という段階に分けられ、それぞれの時期で症状や痛みの性質が大きく変化すると言われています。

急性期(炎症期)の症状と期間

急性期は、肩の痛み、特に夜間痛が最も強く現れる時期です。

肩関節に強い炎症が起こっているため、動かすことはもちろん、安静にしていてもズキズキとした強い痛みが持続することが特徴です。

この時期は無理に動かそうとすると炎症が悪化し、痛みがさらに強くなる可能性があります。

期間の目安としては、発症から約2週間〜1ヶ月程度と言われていますが、個人差があります。

この段階での痛みの改善を優先することが、その後の改善につながると考えられています。

拘縮期(凍結期)の症状と期間

拘縮期は、痛みのピークが過ぎて少しずつ和らいでくる一方で、肩の動く範囲(可動域)が徐々に狭くなっていく時期です。

この時期の痛みは、安静時よりは肩を動かそうとした際に生じるのが特徴です。

肩関節の関節包や周囲の組織が炎症によって硬くなり、腕が上がりにくくなったり、後ろに回しづらくなったりと、日常生活に支障をきたすようになります。

期間は数ヶ月から半年以上に及ぶこともあります。

この段階では、硬くなった関節を少しずつ動かして改善を目指すことが大切であると言われています。

引用元:https://www.ayase-ekimae.com/archives/6879


回復期(解凍期)の症状と期間

回復期に入ると、痛みはさらに軽減し、関節の動く範囲も徐々に改善に向かいます。

硬くなっていた関節や周囲の組織が徐々にほぐれ、日常生活に必要な動作ができるようになっていきます。

しかし、可動域が完全に元通りになるまでには時間がかかるケースも多く、根気強いリハビリが求められます。

この期間は、発症から約半年〜1年、長い場合は1年半以上かかることもあると言われています。

この時期に適切なリハビリを継続することで、肩の機能を完全に回復させることができるとされています。


#五十肩の段階 #急性期と夜間痛 #拘縮期と可動域制限 #回復期とリハビリ #改善期間の目安

【急性期(炎症期)】痛みが強い時期に「やってはいけないこと」と正しい対処法

五十肩の「急性期(炎症期)」は、肩関節の内部で強い炎症が起こっている最も痛みが激しい時期です。

この段階で重要なのは、炎症を悪化させず、いかに痛みを鎮めるかという点にあります。

この時期の不適切な行動は、その後の症状の長期化や悪化につながる可能性があるため、正しい対処法を知ることが不可欠です。

急性期に「やってはいけないこと」

急性期に最も避けるべき行動は、無理に肩を動かすことです。

強い痛みを伴うにもかかわらず、肩の改善を焦って無理にストレッチをしたり、重い物を持ったりすることは、関節内の炎症をさらに煽ってしまう結果を招くと言われています。

また、痛む部分を温める行為にも注意が必要です。

温めることで血行が良くなりますが、急性期の炎症が強い状態ではかえって炎症を増強させ、痛みが強くなる可能性があります。

自己判断で温湿布や入浴時の長時間の温めを行う前に、現在の症状を触診した医師の指示を仰ぐのがおすすめです。

急性期における正しい対処法

急性期の正しい対処法は、安静と炎症の鎮静化が基本となります。

まず、強い痛みを感じる動作は極力避け、肩を休ませることが大切です。

痛みが強くて眠れない夜間痛がある場合は、痛み止め(消炎鎮痛剤)の内服や湿布などの使用を検討することができると言われています。

炎症を鎮めるためには、アイシング(冷却)が有効な手段の一つです。

患部を冷やすことで炎症の広がりを抑え、痛みを和らげる効果が期待できるとされています。

ただし、冷やしすぎると血行が悪くなりすぎるため、適切な時間(15〜20分程度)の冷却を繰り返すのがおすすめです。

また、痛みが非常に強い場合や夜間痛で睡眠が取れない場合は、医療機関での検査をぜひ検討してください。

病院では、炎症を抑えるための注射(ステロイド剤や局所麻酔薬など)による施術を受けることができると言われており、これにより急速に痛みを改善させ、続く拘縮期への移行をスムーズにする効果も期待できるとされています。

引用元:https://www.ayase-ekimae.com/archives/6879


#急性期の対処法 #夜間痛と炎症 #無理な運動は避ける #アイシングで痛みを緩和 #専門医による検査と施術

【拘縮期】肩が硬くなる時期に始めるべき「改善のためのリハビリ・運動」

五十肩の「拘縮期」は、急性期の強い痛みが徐々に治まり、代わりに肩の関節が硬くなって動かしづらくなる時期です。

この時期は「凍結期」とも呼ばれ、肩の可動域が大きく制限されることが特徴です。

日常生活において、髪をとかす、服を着替える、高所の物を取るなどの動作がしづらくなります。

この段階で重要なのは、固まった関節を少しずつ動かし、本来の可動域を取り戻すための積極的なリハビリと運動です。

拘縮期にリハビリを始める理由

拘縮期に適切なリハビリを始めない場合、関節の動きの制限が長引き、改善までの期間が延びるため、早期に検査とリハビリを開始することが大切です。

この時期の目的は、痛みのない範囲で関節の動く範囲を広げていくことにあります。

リハビリによって、硬くなった関節包や腱の柔軟性を取り戻し、肩の機能を改善させることができると言われています。

専門施術と自宅でできるセルフストレッチ

拘縮期の改善のためには、医療機関での専門的な施術がおすすめされます。

  • 温熱療法: 関節を温めることで血行を促進し、硬くなった組織を柔らかくしてからリハビリを行うことで、関節の動きを改善できるとされています。

  • 理学療法士による指導: 専門家による個別のリハビリ指導は、体の状態に合わせた無理のない効果的な運動を知るために役立つと言われています。

自宅でもできるセルフストレッチとして、以下のような運動がおすすめされます。

  • 振り子運動: 姿勢を前かがみにし、腕の重みを利用して円を描くように小さく揺らす運動です。これは最も安全性の高い運動の一つであり、関節をゆっくり動かすことから始められます。

  • 壁伝い運動: 指先を壁に這わせるようにして、徐々に腕を上へ動かす訓練です。痛みの出る一歩手前で止め、毎日少しずつ目標を高くすることができると言われています。

【注意】リハビリや運動は、決して無理をしてはいけません。

痛みを感じる動作を強引に行うと、再び炎症を招き、急性期に逆戻りする可能性があるため、必ず痛みのない範囲で行うようにしてください。


#拘縮期のリハビリ #関節の可動域制限 #温熱療法と理学療法 #自宅でできる振り子運動 #痛みのない範囲で改善

【回復期】再発を防ぎ、完全に動く肩を取り戻すための最終ステップ

五十肩の「回復期」は、痛みがほとんど消失し、関節の硬さ(拘縮)も大きく改善に向かう、改善の仕上げの時期です。

この段階は「解凍期」とも呼ばれ、肩の動きをより積極的に取り戻し、元の生活レベルに完全に復帰することが最終的な目標となります。

回復期に適切に行動することで、再発のリスクを最小限に抑え、以前と同じように自由に動く肩を確実に取り戻すことができると言われています。

回復期で目指す「機能の完全回復」

この時期は、痛みに怯えることなく、拘縮期で取り戻せなかった関節の可動域を最大限に広げることが重要です。

また、長期間の痛みと安静によって落ちてしまった肩や周囲の筋力を回復させるためのトレーニングも必要になります。

単に関節の動きが改善するだけでなく、筋力と持久力を取り戻すことで、日常生活やスポーツなどの活動中に肩をしっかりと支えることができるようにつながるとされています。

積極的な運動と日常生活の注意点

回復期には、拘縮期よりも負荷をかけた積極的な運動がおすすめされます。

  • 抵抗運動: 軽いゴムチューブなどを使用し、肩の周囲の筋肉に負荷をかけて筋力を回復させる運動です。医師や理学療法士の指導の下、体の状態に合わせて徐々に負荷を上げていくことができると言われています。

  • 関節可動域の仕上げ: 痛みのない範囲であれば、両腕を大きく回すなど、肩の全可動域を使った運動を行い、完全に動きを取り戻すことを目指します。

完全に痛みが改善し、肩が動くようになった後も、再発を防ぐための注意が必要です。

  • 習慣的なストレッチ: 治療期間が終わっても、肩周りの柔軟性を維持するために、お風呂上がりなどに簡単なストレッチを継続することがおすすめされます。

  • 急な動作の回避: 重いものを急に持ち上げたり、寒冷な環境で急に肩を動かしたりするなど、肩に大きな負担をかける動作は避けるべきです。

  • 治療期間の見通し: 五十肩は完全に改善するまでに半年から1年半かかる場合もあると言われています。焦らず、最後までリハビリを継続することで、真の改善につながるとされています。


#回復期の目標 #筋力回復と抵抗運動 #再発防止のストレッチ #日常生活での注意 #完全改善への継続

五十肩を早く「改善」させるために知っておきたい来院と検査のポイント

五十肩の改善プロセスは、セルフケアやリハビリだけでなく、専門的な医療機関での検査と指導を受けることから始まります。

自己判断で対処しづらい五十肩は、どの段階においても適切な来院が早期改善への近道となります。

特に、痛みが強い急性期や、症状が長引いている場合には、専門家の検査と施術を受けることが非常に重要であると言われています。


なぜ専門的な来院が必要なのか

五十肩(肩関節周囲炎)は、肩の痛みと動きの制限を引き起こす代表的な疾患ですが、症状が似ている他の病気も多く存在します。

例えば、腱板断裂や石灰沈着性腱板炎など、検査方法や施術方針が全く異なる疾患である可能性も考えられます。

専門の医療機関では、レントゲン検査や超音波検査などをできるため、これらの類似疾患と五十肩を区別する触診を行うことができると言われています。

正確な触診なくして正しい施術はできないため、まずは整形外科などの専門医を来院することがおすすめされます。

施術の選択肢:西洋医学と東洋医学の活用

五十肩の改善には、検査に基づく西洋医学的なアプローチに加え、東洋医学的なアプローチも選択肢の一つとなります。

  • 西洋医学(整形外科など): 痛みが強い急性期には、炎症を抑えるための薬物療法や注射などの施術ができると言われています。
    また、拘縮期や回復期には、理学療法士による専門的なリハビリ指導を受けることが、肩の機能を改善させるためにおすすめされます。

  • 鍼灸(東洋医学): 鍼灸は、肩周囲の筋肉の緊張を緩和させ、血行を促進することで、痛みの軽減や関節の動きを改善させる効果が期待できると言われています。
    特に拘縮期や回復期において、硬くなった体の組織を緩めるために活用されるケースがあります。
    ただし、急性期の強い炎症がある時期は、刺激によって痛みが悪化する可能性も考えられるため、鍼灸師と相談しながら進めることが大切です。

来院先を選ぶ際には、ご自身の症状の段階や、西洋医学と東洋医学のどちらのアプローチを取り入れたいかによって、適切な医療機関や施術所を選ぶことができるとされています。

重症・難治性のケースでできること

通常の施術やリハビリを続けてもなかなか改善しない、または非常に症状が重い場合には、より専門的な施術の選択肢もあります。

  • サイレントマニピュレーション(非観血的関節授動術): 強い麻酔下で肩関節を動かし、固着した関節包を剥がす施術です。

  • 関節鏡下手術: 内視鏡を使用して、炎症を起こした組織の除去や、施術が必要な体内組織への施術を行うものです。

これらの高度な施術は、専門的な設備と技術が必要なため、難治性の場合には、これらの施術ができる病院に来院することも検討できると言われています。


#専門医への来院 #鍼灸による改善アプローチ #西洋医学と東洋医学の選択肢 #リハビリ体制の確認 #難治性の施術オプション

五十肩について詳しくはこちら

この記事に関する関連記事

すずらん鍼灸院 足立区梅島院