なぜ五十肩で二の腕が痛くなるのか?原因メカニズム
五十肩の痛みが肩だけでなく、二の腕まで広がることがあります。
「肩を動かすと腕までズキッと痛む」「夜になると二の腕がズーンと重い」といった経験をした方も多いのではないでしょうか。
では、なぜ五十肩になると肩から離れた二の腕にまで痛みを感じるのでしょうか?
その理由を、筋肉・腱・神経の関係から見ていきます。
肩関節周囲炎が肩・腕の筋肉・腱に及ぼす影響(参考:藤沢整体院)
五十肩は「肩関節周囲炎」とも呼ばれ、肩の関節を包む「関節包」や周囲の筋肉・腱に炎症が起こることが原因とされています。
この炎症は肩だけにとどまらず、肩から二の腕にかけて走る筋肉にも影響を与えると言われています(引用元:藤沢整体院)。
特に、上腕二頭筋や上腕三頭筋の腱は肩の関節と密接につながっているため、炎症が広がると二の腕の痛みや重だるさを感じるケースがあるそうです。
また、炎症によって関節の動きが制限されると、肩周囲の筋肉が過度に緊張し、血流が悪くなることでも痛みが増しやすいと考えられています。
肩甲骨・上腕三頭筋・三角筋などの連動と痛みの拡がり
肩関節は、実は「肩甲骨」「上腕骨」「鎖骨」など複数の骨や筋肉が連動して動いています。
そのため、肩の動きが悪くなると他の筋肉にまで負担が広がり、二の腕の後ろ側や外側に痛みを感じることがあると言われています。
特に三角筋や上腕三頭筋などは、肩から腕にかけて大きくつながっているため、五十肩による「筋肉のこわばり」や「バランスの崩れ」が二の腕の痛みとして出る場合があるようです。
「肩の痛みが少し楽になったのに、腕の方がまだ痛い」というのも、この連動が関係していると言われています。
神経症状や首由来の痛みの可能性(頸椎由来、神経圧迫)
もう一つ考えられるのが、神経の影響です。
肩から腕にかけては「頸椎(首)」から出る神経が通っており、これが圧迫されることで二の腕に痛みやしびれを感じるケースがあります(引用元:pain-kobe.jp)。
特に、首や肩甲骨周りの筋肉が硬くなると神経を圧迫しやすくなり、五十肩の痛みと似た症状を引き起こすこともあると言われています。
そのため、二の腕の痛みが強く、肩以外にもしびれや感覚の違和感がある場合は、首の影響を疑ってみることも大切です。
五十肩による二の腕の痛みは、「肩の炎症」「筋肉の連動」「神経の影響」などが複雑に関わっていると考えられています。
原因を正しく見極めることで、より的確なケアや施術につながりやすいでしょう。
#五十肩 #二の腕の痛み #肩関節周囲炎 #神経圧迫 #筋肉の連動
痛みのタイプ別に見る診断のヒント
五十肩の痛みと一言で言っても、「鈍く重い」「ズキズキする」「刺すように痛い」など、人によって感じ方が異なります。
実はこの“痛み方”の違いが、五十肩の進行段階や原因の手がかりになることがあると言われています。
ここでは、痛みのタイプ別にその特徴と注意点を整理していきます。
鈍痛・ズキズキ・刺すような痛みの違いと原因
五十肩の初期(炎症期)には、「ズキズキ」「刺すような」痛みを感じる人が多いと言われています。
これは肩関節の内部で炎症が強く起きており、関節包や腱の一部が刺激されている状態だと考えられています(引用元:日本整形外科学会)。
一方で、痛みが少し落ち着いてくると、「鈍く重い」「張るような」感覚に変わっていくケースがあります。
この時期は炎症がやや収まり、肩周辺の筋肉や腱がこわばって可動域が制限される「拘縮期」に入っている可能性があります。
また、急に腕を動かしたときだけ「ピリッ」と刺すような痛みを感じる場合は、炎症の残りや、筋肉の緊張・癒着が一部に残っているサインとされています。
痛みの性質を意識して観察することで、五十肩のどの段階にいるかを把握しやすくなるでしょう。
動作で痛むケース vs 安静時に痛むケースの見分け方
五十肩では、「動かすと痛い」ときと「何もしていなくても痛い」ときがあります。
これも実は、病期や状態を見分けるヒントになると言われています(引用元:平川接骨院)。
動作時の痛みが中心であれば、筋肉や腱のこわばり、関節周囲の癒着が原因のことが多いと考えられます。
たとえば、髪を結ぶ・服を着替えるなどの動作で「ズキッ」と痛む場合は、可動域の制限が進んでいる段階にあるかもしれません。
一方で、安静にしているのに「ズキズキ痛む」「夜中にうずいて眠れない」ような場合は、炎症期にあたることが多いとされています。
この段階では、無理なストレッチや運動を避け、炎症を抑えるケアが重要と考えられています。
しびれや違和感を伴う場合の注意(神経圧迫の可能性)
痛みに加えて「腕や指がしびれる」「感覚が鈍い」といった症状がある場合、五十肩だけでなく神経の圧迫が関係している可能性があります。
特に、首の骨(頸椎)やその周囲の筋肉が硬くなって神経を圧迫している場合、二の腕や手先まで違和感が出るケースがあると言われています(引用元:pain-kobe.jp)。
五十肩の痛みと神経の痛みは混同されやすいですが、神経圧迫では「電気が走るような痛み」や「しびれ」が特徴です。
もし長引くしびれや感覚異常がある場合は、五十肩だけでなく首や神経の状態も専門家に確認してもらうことが安心につながるでしょう。
痛みの種類や出方を整理して観察することで、五十肩の進行状態やリスクを見極める手がかりが得られると言われています。
「どんな時に」「どんな痛み方をするのか」を意識して記録しておくと、専門家への相談時にも役立ちます。
#五十肩 #痛みの種類 #神経圧迫 #炎症期と拘縮期 #夜間痛
この記事に関する関連記事
- 四十肩:自律神経の乱れが原因かも?長引く肩の痛みとストレスの深い関係
- 四十肩 症状チェック:あなたの肩の痛みは本当に四十肩?自己診断と注意点
- 五十肩の痛みにロキソニンは効く?効果と使い方のポイント
- 五十肩は自然に治るの?|本当に改善できるのかを段階とケアで徹底解説
- 五十肩でやってはいけないこと|炎症期に避けたい動作と正しい対応法
- 五十肩 足つぼで血流を整える|肩の負担を減らす日常ケア
- 五十肩をストレッチで改善|肩の痛みをやわらげる簡単セルフケア法
- 五十肩に効くツボ|痛みを和らげるツボと自宅でできるセルフケア完全ガイド
- 五十肩の治し方 完全ガイド|原因・期間・自宅ケア・治療法まで徹底解説
- 肩が痛くなる前に!五十肩予防に大切な姿勢のポイントと鍼灸の効果
- 四十肩にならない人の共通点とは?鍼灸で整える予防習慣
- 五十肩に効く!鍼灸で使われる代表的なツボとその効果とは?
- 五十肩にお風呂は効果あり?鍼灸と合わせた温熱ケアでスッキリ改善!
- 五十肩で眠れない夜に…痛みを和らげるおすすめの寝る姿勢と鍼灸ケア
- 冷えが原因の五十肩?鍼灸で体を温めて根本改善する方法
- 五十肩の痛みを和らげる!湿布の使い方と温め・冷やすタイミングを解説
- 五十肩の自然治癒を早めるには?鍼灸を併用した回復方法を徹底解説
- 五十肩の再発予防には鍼灸が効果的?その理由と実践法を解説!
- 五十肩にお風呂は逆効果?正しい入浴法と鍼灸でのケアを徹底解説!
- 五十肩対策におすすめ!鍼灸と緩和グッズで効果的に痛みを軽減
- 五十肩におすすめのストレッチと鍼灸の併用でスムーズに改善!
- 五十肩のサインに気づく!初期症状の特徴と鍼灸による対策法
- 五十肩の原因はストレス?鍼灸で心と体を整え改善する方法
- 五十肩には鍼灸と整体、どっちが効果的?違いと鍼灸のメリットを解説!
- 五十肩に鍼灸はどのくらい効く?痛みの軽減と改善までのステップを解説!
- 鍼灸と自宅でできるケアの併用で五十肩を改善!今日から始める簡単ステップ
- 鍼灸で五十肩をスッキリ改善!施術の効果と回復までの期間を解説
- 五十肩の辛い症状に鍼灸が効く!改善の流れとおすすめポイント
- 五十肩の痛みを解消!東京での鍼灸施術の効果とその理由を徹底解説
- 四十肩で左腕が全く上がらなかったのに~お客様の声(松戸市 43歳)
- 2か月ほどで辛い症状はなくなりました~お客様の声(足立区 44歳)
- 鍼をしてもらうと直ぐに肩が上がりました~お客様の声(足立区 46歳)
- 五十肩の初期症状は冷やす・温める? – 五十肩お悩みQ&A
- 肩関節周囲炎(五十肩)の早期施術と再発防止 – 五十肩お悩みQ&A
- 五十肩と四十肩の違い – 五十肩お悩みQ&A
- 五十肩の痛みが改善しない場合の対処(その1) – 五十肩お悩みQ&A
- 五十肩と肩こりの違い – 五十肩お悩みQ&A
- 五十肩の鍼施術 – 五十肩お悩みQ&A
- 五十肩は自然に治るの? – 五十肩お悩みQ&A
- 五十肩の予防
- 五十肩の症状
- 五十肩と鍼灸施術の効果










お電話ありがとうございます、
すずらん鍼灸院 足立区梅島院でございます。