Q. 五十肩なのか肩こりなのかわからないです。どのように区別すればよいですか?
A
五十肩も肩こりも、同じ肩周辺の痛みなので、区別がつきづらい症状です。本当は五十肩なのに、肩こりと勘違いし、そのまま放置した結果、かえって症状を悪化させてしまうこともあります。
特に五十肩の初期症状は、わずかの痛みしか伴わないことがあり、さらに肩こりとの区別を難しくさせています。
肩こりとは、デスクワークやゲーム、机に向かっての勉強など、同じ姿勢をしばらく維持することで、肩周辺の筋肉が凝る症状を言います。
これに対し五十肩は、肩関節や関節周囲の靱帯、筋、腱などに炎症を生じている症状を言います。少し、専門的な説明になりましたが、肩こりは筋肉の凝りが原因なのに対し、五十肩は関節周囲の炎症が原因です。
このように、肩こりと五十肩はまったく別の症状なので、施術方法も当然違ってくるのです。五十肩も肩関節周辺の炎症により、血行が悪くなり、筋肉の凝りも同時に生じやすくなります。
そのため、肩を揉んだりすると一時期、血行が良くなり、痛みが和らぐこともありますが、揉み方や揉む強さによっては、かえって五十肩の症状を悪化させてしまうことがあります。
この場合は、いくら肩を揉んでも治ることはないので、その施術は中止し、専門医による検査をしてもらった方が良いかと思います。
何年も施術をして患者さんを診てると五十肩では揉む施術より鍼灸施術の方が適している感じがします。
患者さんとお話ししてわかるのですが、揉む施術院に何か月も通院したが、治ってないケースが多いからです。
五十肩は肩関節回りの筋肉に炎症を生じていますが、レントゲンで撮影しても肩の骨などに異常は見られません。
そのため、五十肩は原因不明の症状とも言われています。又、五十肩は、首回りにも痛みを生じることがあります。首関節の異常と思って施術をしたところ、実は、五十肩だったというケースも見受けられます。
首回りの痛みを生じた場合にも五十肩を疑う必要があります。
多くの五十肩の初期症状は、肩周辺の軽い痛みや痺れから始まります。初期症状の段階で鍼灸施術を行えば、3ヶ月~1年ほどの施術で、治ることが多いです。
少しでも通常の肩こりと違うなと思った場合には、早めに鍼灸施術を行うことをお勧めしています。
肩が上がり、肩こりも改善されました
鍼をしてもらうと直ぐに肩が上がりました。
痛みがとても軽くなり、可動域が広がってきました。
執筆者 すずらん鍼灸院 (東京都足立区)院長 大島宏明
大島宏明 すずらん鍼灸院 院長
■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業
■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー
■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員
新刊:血流をよくすれば、不調は消えていく
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