なぜよもぎ蒸しが生理不順に効くの?東洋医学的アプローチで解説

生理不順の原因は「冷え」と「気血の巡り」にあり

東洋医学では、生理不順の大きな原因として「冷え」や「気血(きけつ)の滞り」が挙げられます。
気とはエネルギーの流れ、血は栄養の流れを指し、これらがスムーズに巡っていることが健康の基本と考えられています。

しかし、ストレスや睡眠不足、冷たい飲食物のとりすぎなどによって身体が冷えたり、気血の流れが滞ると、ホルモンバランスが乱れやすくなり、生理周期にも影響が出やすくなります。

特に下半身が冷えていると、子宮や卵巣まわりの血流が悪くなり、生理が遅れたり量が少なくなることも。
まずは自分の体質や生活習慣を見直し、冷えをとることが改善の第一歩になります。

よもぎ蒸しで体を芯から温めることの重要性

よもぎ蒸しは、よもぎを煎じた蒸気を下半身に直接当てることで、身体を内側から温める伝統的な温熱療法です。
皮膚や粘膜から温かさが伝わることで、骨盤周りの血流がじんわりと促進されます。

この「温め」が東洋医学では非常に重要とされており、特に女性にとって子宮や下腹部を温めることは、気血の巡りをスムーズにし、生理周期を整える手助けになります。

体が冷えていると、ホルモンの分泌も乱れがちになり、自律神経にも悪影響が出ます。
よもぎ蒸しは心地よい温かさでリラックス効果も高く、気持ちを落ち着かせてくれるため、ストレスが原因の生理不順にも効果が期待されています。

冷えやすい体質の方には、継続的なケアが特におすすめです。

よもぎの薬効成分がホルモンバランスをサポート

よもぎは古くから薬草として使われており、「婦人科系のトラブルに強い味方」として知られています。
その理由のひとつが、よもぎに含まれるシネオールタンニン、クロロフィルなどの成分です。

シネオールは血行促進・抗炎症作用があり、体の巡りを良くする働きがあります。
また、よもぎの香り成分にはリラックス効果があり、自律神経のバランスを整えることで、ホルモンの安定にもつながると考えられています。

生理不順はホルモンバランスの乱れによって引き起こされることが多いため、こうした自然の薬効を活用することは、体への優しいアプローチとなります。

西洋医学では原因が特定しづらい不調にも、植物のちからを取り入れて整えていく方法として注目されています。

東洋医学が考える「温活」と継続の大切さ

東洋医学では「未病(みびょう)」という考え方があります。
これは、まだ病気とはいえないけれど不調を感じる状態を指し、早めにケアをすることで健康を保つという予防の視点です。

生理不順も「未病」としてとらえられることが多く、冷えやストレス、体の巡りを日常的に整える「温活」はとても重要になります。

よもぎ蒸しはその温活の一つとして、続けることでじわじわと体質に変化をもたらします。
1回で劇的な変化が出るものではありませんが、2~3週間に一度でも継続して取り入れることで、「いつの間にか生理が安定してきた」という声も多く聞かれます。

自然なアプローチで整えたい方にとって、よもぎ蒸しは心と体に寄り添うケア方法です。

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