生理の持続期間が長い – 生理不順お悩みQ&A

Q. 生理の症状が9日以上続きます・・・。

症状

あなたの症状は、過長月経と呼ばれる症状です。過長月経とは、生理(月経)の出血日数が長く、月経の持続期間が9日以上続く状態のことを言います。

過長月経は、次の二つのタイプに大別することができます。

器質性過長月経
子宮や卵巣などの生殖機能に疾患がある
機能性過長月経
生殖機能に異常が見られない

どちらの症状も、出血期間が長く続く影響から、貧血や立ちくらみを起こしやすくなる傾向があります。

また、出血量が多い場合には、過多月経を同時に併発していることがあります。なかには、次の月経まで出血が続くこともあります。

 

過長月経の原因

過長月経の主な原因は、子宮筋腫、子宮内膜症などが考えられます。子宮筋腫は、子宮内に良性のコブができる症状をいいます。

コブが出来る位置によっては、過長月経の症状が現れないこともありますが、子宮筋腫は、過多月経や過長月経の原因としてよく知られています。

子宮内膜症は、簡単に説明すると、子宮以外の場所で生理が起こる現象を言います。子宮以外の場所で生理が起こった場合には、血液を排出する場所が無くなります。そうなると血液が次第に溜まってくるので、回りの臓器との癒着が進行してしまいます。

これらの症例は、少しずつ出血の量が増える傾向にあり、無排卵の場合であっても出血量が増えることもあります。なお、生殖器官に問題のない、機能性過長月経の場合は、ストレスによる要因が最も多いと考えられます。
過度なストレスは、ホルモンバランスを崩す大きな原因となります。

ホルモンバランスが崩れることにより、生理周期や月経にも異常をきたすようになり、出血量が多くなることがあります。

 

過長月経の予防・改善

子宮や卵巣の異常、つまり器質性疾患による過多月経の場合には、疾患の原因となっている生殖器官の施術が最優先になります。無排卵の症状がある場合は、ホルモン療法を行います。

又、過長月経は、貧血の症状を併発しているケースがあるので、造血薬を使っての施術を行うこともあります。

これに対し、器質性過長月経は、ストレスによるホルモンバランスが原因と言われていますので、ストレスをためない工夫を行うと同時に、ホルモンバランスを整える必要があります。

ホルモンバランスの乱れは、自律神経の乱れが原因です。自律神経を正常に戻すことで、ホルモンバランスが正常に戻り、過長月経の症状が緩和することがあります。

医師による施術ももちろん大切ですが、不規則な生活習慣がある場合には、それを改善する努力も必要になります。

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執筆者 すずらん鍼灸院 (東京都足立区)院長 大島宏明

すずらん鍼灸院 院長 大島宏明

大島宏明 すずらん鍼灸院 院長

■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業

■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー

■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員

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