Q. 月経が終わっているのに、出血がありました。病気でしょうか?
A
症状
不正出血とは、月経時以外に性器から出血を生じる症状を言います。生理痛や生理不順と同じくらい、患者さんの数が多く、出血の量も様々です。
出血の量については、うっすらと下着が染みる程度のものから、月経と同じ量の出血を生じることもあります。
ただし、量が少ないからといって、安心できるものではありません。病気の心配のいらない不正出血もありますが、不正出血は例え、少量であっても、何かの病気のシグナルである可能性があります。
不正出血を放置している女性もいますが、しばらく不正出血が続くようであれば、専門医による診断は必要です。
不正出血の原因
不正出血の原因は様々で、代表的なものとして次のものが挙げられます。
【器質性不正出血】
- 子宮内膜症
- 子宮頸がん
- クラミジア感染症
- 膣がん
- 子宮筋腫
- ポリープ(子宮頸管ポリープ)
- 子宮体がん
- 子宮外妊娠
この中で、一番心配になるのが、やはり「がん」でしょう。不正出血には、重大な疾患が隠れている場合があります。
【機能性不正出血】
- ストレスや不規則な生活による自律神経(ホルモンバランス)の乱れ
- 月経間に見られる中間期出血
- 更年期障害
- 思春期
- 身体の冷え
器質性不正出血とは、臓器の疾患が原因となって生じる出血をいいます。これに対し機能性不正出血は、臓器に異常は見られず、主に精神的なものやホルモンバランスの乱れが原因となって生じる出血をいいます。
不正出血の予防・改善
不正出血の施術方法は、器質性か機能性かによって違いますし、年代によってもずいぶん違ってきます。
器質性不正出血については、臓器の疾患が原因なので、疾患を施術することを最優先とします。
これに対し、機能性性不正出血については、施術・予防の方法は様々です。例えば、思春期における不正出血は、出血がすぐに止まります。
思春期における不正出血は、生理的なバランスがとれていないので、しばらく経過を観察している間に直っていることが多いのです。
しかし、更年期における不正出血は、出血がすぐに止まりにくい傾向があり、体質も様々なので、慎重な検査が必要です。
機能性不正出血を予防あるいは改善するための代表的な方法を次に紹介します。
【機能性不正出血の予防・改善法】
- ストレス対策(適度な運動、ストレスに強い栄養素の摂取)
- 冷え対策
- 定期的な検診
- 適度な睡眠
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毎月きちんと生理が来るようになりました。
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執筆者 すずらん鍼灸院 (東京都足立区)院長 大島宏明
大島宏明 すずらん鍼灸院 院長
■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業
■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー
■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員
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