産後ケアについて
妊娠期間は、運動不足による筋力の低下や、お腹が大きくなることによる身体の変化により、骨盤に重い負担がかかることになります。
身体に負担がかかっている状態が何ヶ月も続くため、骨盤や背骨に歪みが生じやすくなります。さらに、出産後は、24時間体制の育児になり、疲労が日々蓄積されていくことになります。
身体が不安定な状態に加え、出産後は免疫力が衰えていることが多く、風邪や頭痛などの症状を起こしやすい状態にあります。
そして、今まで経験したことのない育児への緊張から、ストレスも溜まりやすくなっています。このように産後は身体や精神の状態が不安定になっているため、産後ケアの必要性が高まってきたのです。
産後の症状
妊娠中約3kgある赤ちゃんがお腹の中に数か月いたことから腰、膝など身体に大きな負担がかかっていたことになります。
そして、赤ちゃんが体外に出やすくなるように、骨盤や背骨などがゆがみ、身体が不安定な状態になります。
出産後、その歪みは元通りに戻ろうとする働きを生じますが、完全に元通りに戻らないことが良くあります。
そのために身体に様々な異常を生じるようになります。
- 産後の体調不良
- 自律神経の乱れ
- 長時間の抱っこによる腱鞘炎、肩凝り
- ホルモンバランスの乱れ
- 精神的な不安定、不安感がある
- 産後の腰痛
- めまい、頭痛
- 免疫力の低下
産後の生理
次の妊娠を望む女性にとっては、産後の生理がいつ始まるかとても気になるところです。当院で産後ケアをお受けになられる女性で、意外にも多い質問が、「生理がいつ始まるかわからない」ということでした。
産後の生理の開始時期は、個人差がかなりあります。早い方で出産1ヵ月後、遅いケースだと1年以上経っても生理がこない女性もいます。
これは、母乳の影響にあるといわれています。母乳をあげている間、ホルモンは母乳を出すことに使われるため、生理が起こりにくくなります。
反対に母乳を上げている間に生理が始まると、母乳の出が悪くなります。産後は、身体が弱っていて、生理が始まっても生理周期が安定しないことがあります。
次の妊娠を望む女性にとっては、身体のバランスを元に戻す意味でも産後ケアを行っておくことが望ましいです。
産後うつの原因と処方箋
産後うつとマタニティブルーは、症状をみるだけでは、 ほとんど一緒です。マタニティブルーは、ピークが産後2,3日で、1ヶ月たてば回復することは、すでに説明しました。
これに対し、産後うつは、産後1ヶ月経過しても、症状が良くならず、長期に渡り、身体と精神の不調を訴えます。
簡単にいえば、マタニティブルーは軽症うつの症状に近く、産後うつは、本物のうつ病ということになります。ですから、産後うつは精神疾患の一つなので、医師による診断をうけるのがベストです。
産後うつになる人の特徴は、非常に頑張り屋さんで責任感が強い人に多いです。そのため、完璧主義の傾向があって、その反面、とっても傷付きやすかったりもする・・・。
けっこう複雑なのです。
赤ちゃんとママは一体。
赤ちゃんだけでなく、自分の身体のことも気遣う必要があります。また、旦那さんにも育児の大変さを知ってもらうことがとても大事です。
旦那さんが、もし「しっかりしろ」「おまえは神経過敏なんだ」なんて言ったら、ますます、母親は落ち込んでしまいます。
うつ病は、見た目は平気そうだけど、本人は、想像以上に苦しんでいるのです。
ですから、旦那さんは、
「いつでも側にいるから安心してね」
「どんなに辛くても、応援してるから」
と易しくサポートしてくださいね。
産後うつは心の病。医師の施術だけでは根本的な解決にならないです。
旦那さんの心からの励ましこそが、何よりの薬です。
骨盤ケアについて
出産後の女性の骨盤は、大きく広がっている状態になります。そして、ユルユルに広がった状態から、元に戻るまで、約半年かかります。
そのまま、通常の状態に骨盤が戻れば良いのですが、ほとんどの人は、骨盤が本来の位置に戻らず、歪んだままになってしまいます。
骨盤の歪みは、百害あって一利なしです。骨盤が歪んだままにしておくと、体内の血流が悪くなり、腰痛や頭痛、産後太りなどの症状を起こしやすくなります。
では、骨盤ケアは具体的にいつから始めればよいの?という疑問が当然出てきます。骨盤ケアは、産後早ければ早いほどよいです。
できれば、産後直後にケアをするのが理想です。骨盤の歪みは、早い段階にケアをすると、骨盤がまだユルユル
の状態なので、正常の位置に戻しやすい状態です。
しかし、ケアが遅れるほど、骨盤が歪んだ状態で堅くなってしまうので、正常の位置に戻すのに時間がかかってしまいます。
ですから、骨盤がまだユルユルの状態から、ケアするのが一番です。骨盤ケアの代表的な施術は、骨盤調整です。骨盤調整は、整体院や鍼灸院で施術することができます。
骨盤調整は、薬を使わないのでとても安全で、かつ、施術した後、ほとんどの人は身体の開放感を感じることができます。骨盤調整は、産後ケアの代表的な施術法になりつつあります。
骨盤ケアのダイエット効果
産後に骨盤ケアを行う理由で、一番多いのはやはりダイエットです。食事量は変わらないのに、産後、体重が増えやすくなる理由は、身体の血流が悪くなることで基礎代謝が下がり、太りやすい体質になってしまったことにあります。
血流が悪くなる原因は、やはり骨盤の歪みにあります。そこで、血流を良くするために、根本の原因となっている骨盤の歪みを治す必要があるのです。
骨盤の歪みが治れば、血流が良くなり、基礎代謝が改善されます。基礎代謝が良くなるということは、体内のエネルギーを効率良く燃焼できるようになる、つまり太りにくい体質になります。
血流の流れが悪いと、腰痛や頭痛、肩こり、イライラの原因にもなります。骨盤ケアは、ダイエットだけでなく、人間の身体を正常に整える効果があります。ぜひ、試してみましょう。
鍼灸施術で体質改善
出産後は、骨盤や背骨に歪みを生じ、疲労感やストレス、 腰痛など、様々な身体の不調和を引き起こすことが良くあります。
そして、身体のトラブルだけでなく、赤ちゃんの夜鳴きによる睡眠不足、子育てのストレスなどにより、精神的にも負担がかかってきます。
出産は、身体への負担がとても大きく、人によっては日常生活に支障をきたすほど、深刻な状態になる場合もあります。
産後は自律神経の乱れより、血行が悪くなり、風邪や頭痛、めまいなどの症状を起こしやすくなります。鍼灸施術では、血行を促進し、免疫力を高めることで、腰痛や疲労感の緩和、頭痛やめまいの予防施術を行います。
そして、出産でダメージを受けた身体を改善し、ストレスや疲労感などの多くの身体の問題に対する施術を行います。産後、生理がいつまで経ってもこないというトラブル、つまり、生理不順になるケースがあります。
これらは、子宮や卵巣の血行不良、または、ホルモンバランスが崩れていることに根本の原因があります。産後の子宮や卵巣の血行不良は、施術が早ければ早いほど、回復も早くなります。
鍼灸施術では、子宮や卵巣、膣などの器官の機能を高める施術も行ってまいります。鍼灸施術による産後ケアをお考えの方は、気軽にご相談くだされば幸いです。
鍼灸施術の予防効果
当院では、産後の辛く我慢できない症状に、身体も心も軽くなる、鍼灸施術をお勧めしています。鍼灸施術は、自然治癒力を高める施術法です。
もちろん、西洋医学的な施術でも、一時的には回復しますが、再発する恐れが消えることはありません。
鍼灸施術は、痛みが起きたときに施術するというよりも、痛みや不調が生じる前に事前に予防するという概念があります。子育ては、健康維持と体力維持がどうしても必要になります。
当鍼灸院では、健康的な育児生活をお送りいただけるよう、皆様の身体の健康を全力でサポート致します。
【産後ケアの鍼灸施術効果】
①身体のバランスを整える
血行を改善し、頭痛や肩こり、腰痛などを緩和します。
②生殖器官の機能を回復させる
子宮・卵巣・膣などの機能を高めていき、
生理不順や無排卵などを事前に予防します。
③ダイエット効果
骨盤のがゆみにより、低下した基礎代謝を高め、
産後太りを予防します。
④ストレス解消、リラックス効果
自律神経の活性化により、心身ともにリラックスできます。
鍼灸の施術方針
はり灸施術では下記の作用があります。
- 血流循環を良くする作用
- 気の流れを良くする作用
- 自律神経のバランスを整える作用
- 免疫力を高め自然治癒力を高める作用
- 体質改善作用
気の種類は大きく4つに分かれます
- 心拍、呼吸を促進する宗気
- 全身を栄養する働きの営気
- 体を防御する衛気
- 生命活動の原動力になる元気
目に見えるものではありませんが、体内を血流同様に頭~足まで駆け巡ってます。
気の作用は下記の3つの作用があります
- 臓腑、組織の新陳代謝を活性化し全身を栄養する働き
- 体熱を産生、保持する働き
- 疾病の原因から生体を守る働き
症状により一人一人にあったオーダーメード施術を行いますのでご安心下さい。
とても楽になったので友達に紹介したら感動されました。
肩こりなど酷かったのが柔らかくなったのは魔法のようでした。
肩回りが軽くなり、めまいが治りました
A・M 26歳 足立区
指が入らないほど肩がガチガチに固かったが、治療後は指が入るほど柔らかくなり、肩回りが軽くなりめまいが治った。
※ 施術を受けた方の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
眠ってしまうほど安心しました
執筆者 すずらん鍼灸院 (東京都足立区)院長 大島宏明
大島宏明 すずらん鍼灸院 院長
■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業
■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー
■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員
お電話ありがとうございます、
すずらん鍼灸院でございます。