安眠ツボ~自律神経失調症を改善する知恵とコツ(自律神経編VOL.26)

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

今回は、『安眠ツボ』について解説致します。

 

1.音楽療法
2.朝型生活のすすめ
3.腹式呼吸(安眠呼吸)
4.お酒・たばこを控える
5.内観(自己暗示プラス思考のすすめ)
6.上手な食事の取り方
7.安眠ツボ
8.ストレスに強くなるストレッチ
9.鍼灸のすすめ

 

自律神経失調症の代表的な症状の一つとして不眠症があります。

不眠症は、「夜眠れない」という症状はもちろんですが、広義の意味で「いくら眠っても疲れがとれない」という慢性的な症状も含みます。

 

では、なぜ、不眠症が生じるのでしょうか?人は夜になると副交感神経の働きが強くなります。
この副交感神経の働きが強くなると、眠気が生じるようになるのです。

しかし、副交感神経が夜になっても正常に働かない場合には、交感神経(活動神経)の働きが弱まっていないために、「床についてもなかなか眠れない」「質の悪い睡眠しかとれない」のような症状が現れるようになります。

 

つまり、不眠症と自律神経(副交感神経)の働きにはとても深い繋がりがあると言ってもよいのです。

結論から言えば、寝不足そのものを解消するツボはありません。
ただ、睡眠を促し、安定した睡眠をとるためのツボは確かに存在します。

 

代表的なツボとして、次のものがあります。

安眠 (あんみん)
失眠 (しつみん)
太白 (たいはく)
公孫 (こうそん)
神門 (しんもん)
百会 (ひゃくえ)

 

人間の身体と精神の疲れは、本来、睡眠をとることでリセットされます。

「一日の苦労は一日にて足れり」ということわざは睡眠から生まれたものではありませんが、その日の疲れはその日のうちに終わらせないと、疲れが次の日に持ち越されることになります。

 

その疲れが次第に蓄積されていき、やがて自律神経が乱れ、不眠症を生じるようになります。

先ほど説明したように不眠症は、「眠りの質の悪さ」が大きな原因の一つです。

眠りの質が悪いということは、神経や脳、身体の疲れがとれない状態にあります。

先ほど取り上げたツボは、特に副交感神経を刺激し、身体と精神がリラックスできる効果の高いツボです。

 

不眠のツボは、東洋医学でも長い歴史をもっており、特定の身体の部位を押すことにより眠気を起こすことは古来より伝えられておりました。

西洋医学的に解説すれば、副交感神経に働き、脳や神経の興奮状態を鎮静化させる効果があるということになります。

 

ただ、これらのツボを強く押しすぎると、かえって交感神経が元気になってしまいます。気持ちよさを感じる強さで刺激するとよいかと思います。

毎朝、すっきり起きられることは幸福な生活の第一歩です。

朝、慢性的な疲れが取れない場合は、安眠を促すツボを刺激して、自律神経を整えることをお勧めしております。

 



すずらん鍼灸院