鍼灸のすすめ(その2)~自律神経失調症を改善する知恵とコツ(自律神経編VOL.29)

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

次回に引き続き、『鍼灸のすすめ』について解説致します。

 

1.音楽療法
2.朝型生活のすすめ
3.腹式呼吸(安眠呼吸)
4.お酒・たばこを控える
5.内観(自己暗示プラス思考のすすめ)
6.上手な食事の取り方
7.安眠ツボ
8.ストレスに強くなるストレッチ
9.鍼灸のすすめ

 

現代人は、ストレス社会の影響で交感神経(活動神経)の働きが強く、副交感神経の働きが弱い傾向にあり、交感神経と副交感神経の切り替えもうまくいかない状態にあります。

鍼灸治療は、副交感神経の働きを強めると同時に、交感神経と副交感神経の切り替えを正常な状態に整える施術を行います。

 

自律神経失調症の症状は、冷え性、頭痛、めまい、腹痛などの身体に現れる症状から、だるい、倦怠感、憂鬱などの精神的不調など、とても多岐にわたります。

西洋医学では、薬による一律的な治療に偏りがちですが、東洋医学は、これらのバランスが整うような治療を行うため、治療方法は一人一人異なります。

 

日本では、自律神経失調症の治療に鍼灸が効果的なことはあまり伝えられていませんん。

しかし、世界保健機構(WHO)においては、自律神経失調症の治療は、鍼灸適応症として、公的にその効果が認められているのです。

 

ただ、鍼が自律神経失調症によいからといって、どの鍼灸師も自律神経失調症の治療を行ってくれるとは限りません。

鍼灸師にも得意不得意があり、自律神経の疾患を得意とする先生もいれば、苦手とする先生もおります。

不妊の治療を得意とする人もいれば、腰痛、腰の痛みを得意とする先生、スポーツ鍼灸、美容を得意とする先生もおります。

 

どの先生がよいかについては、ネットや口コミなどで調べ、鍼灸院に直接聞かれてもよいかと思います。

これまでに、自律神経失調症を直す知恵とコツについて8つを解説してまいりました。

もちろん、これらのすべてを行うことは現実的には難しいと思います。

まずは、これなら楽しんでできるという項目があると思います。

 

最初は、少し、努力する気持ちが必要かもしれません。
しかし、自律神経失調症の根本の原因を辿ると「悪い生活習慣」が多いです。

生活習慣は長い年月をかけてできたものなので、根本的に治すには、それだけ時間もかかります。

しかし、ここで紹介した改善法を続けることで身体が軽くなり、気持ちも楽になり、やがて、習慣の力が働き、楽にできるようにできます。

 

ご参考になりましたら、幸いであります。

 

すずらん鍼灸院
院長 大島宏明



すずらん鍼灸院