不眠症について

私って、不眠症かな?
現代は、ストレス社会。不眠症で悩む人も大変増えていますね。

ところで、そもそも不眠症って、どのような症状かご存じですか?
実は、不眠症とは、睡眠時間の長さ・短さとは関係ないのですね。

目覚めた時のだるさ、辛さ、不快感。
長い期間、いくら長時間眠っても、身体の調子が悪く、日常生活にまで支障を
きたしている身体の症状を不眠症と呼んでいます。

ですから睡眠時間をたっぷりとっていても、起きた時の身体の状態が悪い場合は、
不眠症の状態といえます。

反対に、睡眠時間が短くても、朝の目覚めが元気なら、それは不眠症ではないのですね。

ですから、不眠症を克服するためには、睡眠時間をたっぷりとる
ことではなく、いかに睡眠の質を高めるかが大切なのです。

不眠と不眠症の違い

不眠と不眠症は同義語で使われることが多いですが、
実は、不眠と不眠症とは明確な違いがあります。

では、不眠とはどうゆうものでしょうか。例をあげると、

「明日は、重要な会議で緊張して眠れない」
「来週、受験で、最近2,3日眠れない」
「長距離恋愛の恋人と会えるのが待ち遠しくて眠れない」

という状況があったとします。

こうゆう経験をされた人は多いと思いますが、このような状況の場合、2,3日、あるいは長くて
1週間くらいは眠れない日々が続くことがあります。

でも、会議や受験が終わってしまえば、ぐっすり眠れますね。

このように緊張した状況が終わった場合に、ぐっすり眠れる場合は
不眠症ではありません。これは不眠です。

でも、身体がだるく、眠気があっても、夜になるとまったく寝つけない
状況が何週間、何ヶ月と続いている場合は、不眠症になります。

不眠症とは、文字通り『眠りたくても眠れない』状況が、日常生活において、
慢性的に続いている状態のことをいいます。

不眠症の原因

厚生労働省の調査により、日本人の10人に一人が不眠症の状態であることがわかりました。

そして、さらに不眠症の予備群までカウントすると、まさに5人に
1人が何らかの睡眠障害を起こしているとさえ言われています。

ところで、近年どうして、これほどの睡眠障害を訴える人が増えたのでしょうか。
不眠症の原因は、主に次のものがあると言われています。

ストレス、不安

悩みやイライラにより、ストレスが過剰なレベルまで高まると、不眠症を引き起こすことがあります。ストレスは、交感神経を活発にし、リラックス神経と言われる副交感神経の働きを妨げてしまいます。

詳しくは → 自律神経失調症ガイド 『交感神経と副交感神経』

身体的要因による不調

喘息や熱、鼻炎やアレルギー、怪我などにより、生じる不眠症。
この場合は、何よりも先に病気を治すことが先決です。

環境的要因

騒音、照明、時差、真夏の暑さなどが原因となって生じる不眠症。

アルコール・薬・カフェイン

薬の副作用や、アルコールの飲み過ぎにより生じる不眠症。
過剰なカフェインの摂取によって生じる不眠症もこれに当たる。

心の病気

代表的な症状がうつ病。心の病を持つ多くの人が不眠症を訴えている。

不眠症の4つのタイプ

次に不眠症のタイプについて説明します。
不眠症は、大きく分類して次の4つのタイプがあります。

入眠障害 寝付きが悪い
布団に入ってから、寝付くまでに1時間以上かかってしまうのが特徴
中途覚醒 途中で眼が覚める
最も多くの人がかかっている睡眠障害。夜中に何度も目が覚めるのが特徴
早期覚醒 早く眼が覚める
望ましい時間よりも2~4時間早く目が覚めてしまい、そのまま眠れなくなる症状
熟眠障害 熟眠度が足りない
睡眠時間は長いのに、眠った感じがしない症状

不眠症の状態によって、不眠症の克服の仕方も違ってきます。
自分が、どの不眠症のタイプなのかをしることが、不眠症を克服する第一歩です。

この4タイプの不眠症克服の方法は、次の不眠症対策法をご参照くださいね。

4つのタイプ不眠症克服法

不眠症には、「入眠障害」「中途覚醒」「早期覚醒」「熟眠障害」の4種類あることは、
不眠症の4つのタイプ」で説明しました。

不眠症を克服するためには、自分がどのタイプの不眠症で
あるかを確認することがとても大切になるのですね。

それでは、次に4タイプの不眠症の克服法について説明します。

入眠障害克服法

人間には、交感神経と副交感神経があることはご存じですか?

詳しくは、 自律神経失調症ガイド 『交感神経と副交感神経』

仕事をしているときには、交感神経が働き、眠るときには、通常、副交感神経が働きます。
でも、ストレスや興奮状態が続くと、眠りを誘う副交感神経の働きが弱くなる現象がおこります。

従って、布団に入っても、なかなか寝つけない入眠障害は、交感神経から
副交感神経へのスイッチがうまく切り替わらないことから起きているのですね。

眠る前の4時間前以降は、活動神経を刺激する、カフェイン、たばこをとらないことが大事になります。

また、寝る環境も大事になります。眠りやすくするように照明を変えたり、
眠気を促す音楽を流したりして、リラックスできる空間を心掛けましょう。

中途覚醒克服法

中途覚醒は、一日の生活リズムが整っていない、つまり規則正しい
生活ができていない人に多く見られる症状です。

まずは、一度、今の生活リズム、態度を見直してみませんか。

昼寝の時間はたっぷり昼寝をし、朝は早く起きたり、昼頃まで寝ていたり・・・
などの生活をしているようでは、中途覚醒を克服することは難しいのですね。

また、中途覚醒する理由に何度もトイレに行きたくなるという理由もあります。
アルコールの摂りすぎは、夜中にトイレに行きたくなる最たる原因の一つなので、
ほどほどにしておきましょう。

早期覚醒克服法

お年寄りや、うつ病など心の病気を患っている人に多い症状です。
年を取ると脳や神経の働きが弱くなり、身体のリズムが狂うことがよくあります。

早朝の太陽の光には、自律神経を活性化させる秘密があります。

詳しくは、 自律神経失調症ガイド『早起き療法』

朝の太陽を積極的に浴びて、自律神経を元気にさせましょう。
また、うつ病の人は、早期覚醒の他、朝はだるく、昼以降になると元気を取り戻すという症状があります。

このような症状の場合は、症状が悪化する前に、一度専門医に
診てもらうことをお勧めします。

熟眠障害克服法

熟眠障害にかかる人の特徴として、まじめな人、仕事熱心な人、神経質な人が多い傾向にあります。

ただ、一般医で検査してみると、本人が思っていたよりも、問題は大きくなく、
検査の結果、睡眠がしっかりとれているケースも多いのですね。

寝る前に、軽いストレッチ運動などで身体と心の凝りをほぐしてから、
眠ってみるのも一つの方法です。

但し、早期覚醒のように、午前中はだるく、夕方は元気になる
という症状が続くようでしたら、軽いうつ症状が出始めている可能性がありまので、
一度、心療内科などの専門医で診てもらうことをお勧めします。

不眠症と鍼灸施術

不眠症には、現代医学的な言葉で説明すると、入眠障害、中途覚醒、
早期覚醒、熟睡障害の4つのタイプがあります。

参考記事

不眠症の4つのタイプ

現代の日本人においては、不眠症に悩んでいる方の割合は、
先進国の中においてはトップクラスにあります。

しかし、不眠症で医師に受診する確率は最も低い割合となっております。

不眠症になっても病院に行かない理由としては、
「病院に行っても治らない」
「忙しいので、睡眠薬を飲んですませる」

と言う理由が最も多かったように思います。

慢性的な睡眠不足になると、仕事の効率が下がるだけでなく、
体調も次第に悪くなります。

日本では、過労で倒れてしまう方が、他国と比べても圧倒的に多いので、
症状が進行していない段階で、施術や予防をしておくことが望ましいと考えます。

又、薬の投与には、依存性があります。一時的には良いかと
思いますが、長期に渡る使用はお勧め出来ません。
そこで、近年、注目され始めたのが、鍼灸施術になります。

鍼灸施術の効果

不眠症のメカニズムは、西洋医学の発展に伴い、
解明されてきたと多くの方々は思っているかと思います。

実は、東洋医学においては、不眠症は遙か昔より研究がなされ、
その研究期間においても、西洋医学よりもずっと長い歴史を持っているのです。

東洋医学では、不眠症に当たる症状は、「失眠」あるいは「不寝」と呼ばれています。

「失眠」あるいは「不寝」の原因は、心と肝のバランスが
崩れたときに生じるとされています。

そして心と肝の乱れは、血液の乱れ、または自律神経の乱れにより、生じるとされています。

先程、西洋医学における4つの睡眠障害のタイプを紹介
しましたが、これらの症状に共通して言えることは、自律神経が
乱れていることが挙げられています。

自律神経が乱れているために、夜になっても交感神経(活動神経)
の働きが強く、副交感神経の働きが弱いため、途中で目覚めたり、
早く目覚めたりすることになるのです。

鍼灸施術は、自律神経を整え、全身の緊張をほぐし、
心身をリラックスさせる大きな効果があります。

鍼灸施術は、長年にわたる経験が伝承されてきた医学です。

東洋医学では、不眠症は、遙か昔から「病」として研究され、
施術法も年々改良され、今日に到っております。

特に慢性的な不眠症の症状に、鍼灸施術が大きな効果を発揮すると
言われているのは、このような歴史的な背景と実績があるのです。

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