坐骨神経について

坐骨神経とは、人体の神経の中で最も太く最も長い末梢神経の一つです。

坐骨神経は、腰から足元まで伸びていて、その長さは1m以上あると言われており、その太さは最大のもので親指ほどの大きさがあります。

坐骨神経は、腰の骨の4,5番目の神経からお尻の下、太ももの後ろをとおり、ふくらはぎの裏まで伸びています。

そのため、坐骨神経は人間の身体の半分以上の神経に影響しており、
正常な日常活動を行う上でも、とても重要な神経になっています。

坐骨神経痛とは

坐骨神経痛という正式な病名はありません。
坐骨神経痛とは、ある種の症状のことをい言います。

先程説明したように、坐骨神経とは腰から身体の足元まで
伸びている神経のことを言います。

そのため、坐骨神経に痛みを生じた場合には、
腰から足元のどの位置にも痛みを生じる可能性があるのです。

このように、坐骨神経が圧迫されることにより生じる神経の痛みを
総称して坐骨神経痛と呼んでいます。

坐骨神経痛と腰痛の違い

ところで、坐骨神経痛と腰痛の違いをご存じですか。

腰痛と坐骨神経痛を同じものと思っている方も多いのですが、これらの症状は、まったく別ものです。
腰痛は、腰回りを中心に生じる重い感じのする痛みです。

これに対し、坐骨神経痛は、腰だけでなく、尻や足にも痛みを生じ、しびれやつっぱりなどを生じることが多いです。

坐骨神経痛と腰痛が同時に出る場合もあります。
この場合は、ほとんど見分けがつきません。

坐骨神経痛を患っているかどうかの判断は、腰だけでなく、
お尻や足の部分にも痛みや痺れ、つっぱりを感じているかがポイントとなります。

このように坐骨神経痛は、腰痛とは違い、
身体の広範囲に渡って様々な異常を生じるのです。

坐骨神経痛の原因について

坐骨神経痛の原因は、腰の異常であると思われがちですが、様々な原因があります。

「激しい運動をしたとき」「普段行わない動作をしたとき」
などのように原因がはっきりと特定できるケースがあります。

「ある日、突然痛みやしびれを生じた」「前ぶれもなく、
激しい痛みを生じた」など、原因が全く特定できないケースも数多くあるのです。
坐骨神経痛の主な原因を次に紹介します。

様々な坐骨神経痛の原因

神経根障害
腰部の骨と骨の隙間にある椎間孔と呼ばれる神経に障害が
生じることにより、坐骨神経が圧迫を受ける症状

椎間板ヘルニア
骨と骨の間にある、クッションの役割を持つ椎間板が損傷し、
神経を痛めること。神経根障害の症状の一つで、若い人に謙虚に見られる。

ぎっくり腰や腰痛の悪化
ぎっくり腰や腰痛が悪化して、坐骨神経痛になるケース。比較的多い症状。

脊髄病変
脊髄神経が何らかの原因で損傷を受け、脊髄が圧迫される症状

梨状筋の異常(梨状筋症候群)
梨状筋の緊張により、生じる坐骨神経痛。坐骨神経痛の代表的な原因の一つ。

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)
脊柱管が狭くなり、坐骨神経が圧迫される症状。中高年に生じやすい。

骨盤のゆがみ
骨盤のゆがみが腰椎の歪みを生じ、坐骨神経を痛める症状

腫瘍(癌)
脊髄に腫瘍ができることにより、痛みを生じる症状

ウイルスの感染(帯状疱疹)
ウイルスに感染した神経が痛みを生じる症状

腰椎すべり症
腰椎の慢性的な歪みが原因で痛みを生じる症状。中高年によく見られる。

変形性腰椎症
腰椎の老化により、椎間板や骨盤に歪みを生じ、神経を痛める症状

このように、坐骨神経痛の原因は、身体への負担、損傷、腫瘍、老化、ウイルスなど様々です。
当然ながら、坐骨神経痛の施術方法も、原因によって違ってきます。

坐骨神経痛を早期に完治するためには、どのような原因で、
坐骨神経痛を生じたかを詳しく理解する必要があるのです。

坐骨神経痛の症状について

坐骨神経痛の症状について、解説致します。 坐骨神経は、身体の下半身に行き渡っている、太く長い神経です。

坐骨神経痛を患うと、その異常は、下半身のどこにでも生じる可能性があります。

そのため、腰の病なのか、足の痛みなのか、単なる膝関節の痛みなのかがわからず、
同時に複数箇所に渡って、 異常を生じることもあります。

このような背景から、坐骨神経痛の発見を見逃すこともあり、
施術が遅れがちになってしまうのです。
又、坐骨神経痛の初期症状も実に様々です。

徐々に痛みや痺れがひどくなっていくケースもあれば、
ある日、前ぶれもなく、痛みや痺れを生じ、歩行障害を引き起こしたり、
座ることすらも出来なくなる急性の症状もあります。

このように坐骨神経痛の症状は、違和感があるだけの軽症のものから、
激痛を生じる重度の症状まであります。

坐骨神経痛の主な症例

全ての坐骨神経痛の症状を紹介するのは難しいですが、
代表的な症状を次に紹介します。
ここでは、重度、中程度、軽度の症状に分けて説明しておきます。

重度の症状

  • じっとしている状態でも、ひどい痛みを感じる
  • 体を少し動かしただけでも激痛が走る
  • 夜、眠れない程の痛みやしびれがある
  • 歩いたり、座ることもきつい

中程度の症状

  • 歩いたり、座ったりすることははできるが、ある特定の動作ができない。
  • 普通にしているときは平気だが、ある一定の動作を維持するとひどい痛みを生じる
  • 体を動かすと痛みやしびれが悪化する

軽度の症状

  • じっとしていると足やお尻などに痺れがあることに気づく
  • 足や腰にわずかな不快感や違和感がある。
  • 日常生活は問題ないが、特定の動作をすると軽い痛みを感じる
  • 時折、軽い痛みや痺れを感じることがある

坐骨神経痛は、腰痛とは違い、神経系統の異常です。

悪化すると深刻な問題にまで大きくなることがあり、
下半身麻痺、歩行障害を生じる恐れもあるので、油断出来ない症状でもあります。
特に高齢の方は、年齢によるものと錯覚することがあります。

打撲、捻挫、筋肉痛ではないのに、先程説明したような症状が何日も続き、
いつもと違う症状が現れた場合には、 早めに専門医による診断を行うことをお勧めしています。

坐骨神経痛の施術について

坐骨神経痛は、症状が悪化すると、日常生活に深刻な影響を
与える可能性があります。
そのため、坐骨神経痛は、症状が軽いうちに施術を行う必要があります。

ところで、坐骨神経痛の施術方法にはいくつかあることをご存じですか。
これらを次に、紹介致します。

坐骨神経痛の様々な施術方法

生活の改善
日常生活にストレッチや体操を取り入れることで、坐骨神経を治す方法。
症状が軽度のとき、予防に行われることが多い。

ブロック注射
神経に直接痛み止めや麻酔を注入し、痛みを和らげ、筋肉の緊張を緩和する方法

外科手術
症状が重度のときの施術方法。
薬物療法、医学療法などあらゆる施術を施しても治らない場合に、手術を行います。

薬物療法
薬を使って施術する方法。痛み・症状によって薬は変わり、激しい痛みを和らげる鎮痛系、免疫を上げる免疫系、筋肉をほぐす鎮痛系などがある。

温熱施術
ホットパックや極超短波などにより、身体を外から温め、筋肉をほぐすことで痛みを緩和する方法

漢方療法
漢方では「寒邪」「風邪」「湿邪」により、痛みを生じるとされ、これらを緩和する方法として、様々な漢方薬が用意されている

坐骨神経痛の施術で注意しなくてはならないことがあります。
症状が軽いからといって、自分の判断で施術をしてはならないということです。

腫瘍などの重度な疾患が隠されていることがあります。
又、間違った施術方法を行い、歪みが大きくなり、症状が慢性化する恐れもあります。

坐骨神経痛の施術院の種類

坐骨神経痛を施術できる施術院は、大きく分けて次の二つに分けられます。

  • 整形外科(手術療法)
  • 鍼灸施術など(代替療法)

手術療法は、いかなる代替療法を行っても、症状が治らない場合に行う施術方法です。
ここで、各施術院の特徴を簡単に説明したものが次のようになります。

坐骨神経痛を診察できる施術院の特徴

整形外科
骨や筋肉、神経などの身体の運動器官を診察し、患部の機能を修復することを目的とした施術法

カイロプラクティック
背骨の歪みが発症の根本原因とし、関節を矯正し、背骨の歪みをとることを目的とする

鍼灸
免疫力を向上し、病気にならない身体をつくる。
身体の歪みを整える施術で、血行を整えることで痛みを和らげ、
絶対的な再発防止の手助けとなる又、筋肉や関節の鎮痛、筋肉緊張の緩和も同時に行っていく。

接骨院・整骨院
筋肉や関節の鎮痛、筋肉緊張の緩和を目的とし、捻挫、打撲を施術する手技療法。
坐骨神経痛は保険適応外です。 近年では、温熱、電気療法などを併用して施術することが多い

施術院選びのコツ

原因を正しく知り、それに合った施術を行うことが早期回復の一番の早道です。
原因をより具体的に知るために、最初に理学的検査や神経学的検査を行える施術院を選択する方法もあります。

腫瘍やウイルスなどの特殊な原因でないものであれば、整体や鍼灸、整骨院などで施術を行うことを選んでもよいと思います。

もちろん自分の体質、症状の度合いだけでなく、先生との相性もあります。

整体で治ることもあれば、鍼灸施術で完治することもありますが、
実は、先生の腕も大きな要因の一つです。

坐骨神経痛の施術を得意とする鍼灸院もあります。
又、再発防止をお考えの方には、鍼灸施術がやはりお勧めです。

鍼灸施術の概念は、身体の免疫力を向上させ、
病気にならない身体を作ることを目的としているからです。

坐骨神経痛の再発防止に、多くの方たちが鍼灸施術を選ばれる
理由はこういった背景があるのです。



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