頻尿(過活動膀胱)とは

健康状態に問題がなければ、起きている時間帯における一日当たりの排尿の回数は、
平均5~7回程度(一回の排出量は約150~250ml)と言われています。
これはあくまで昼間の活動時間帯です。

通常、夜の睡眠時においては、身体をゆっくり休めるよう、
自律神経が働きかけるため、尿が作られにくくなります。

そのため、夜の時間においては、昼の時間帯と比べ、
排尿の回数も当然減っていくことになります。

しかし、日常生活に支障をきたすほど、排尿の回数が
極端に増えることがあります。
夜中に何度も尿意が生じて眼が覚めたり、又は、
昼間に何度もトイレにいきたくなる症状が生じることがあるのです。

このように、一日当たりの排尿の回数が極端に増える
身体の異常を「頻尿(過活動膀胱)」と呼んでおり、排尿障害の一つとされているのです。

頻尿のメカニズム

排尿は、膀胱と尿道括約筋の筋肉と自律神経の働きによってコントロールされます。
例えば、夜中に眠っている時は、自律神経の働きに
よって膀胱が収縮するのを防ぎ、尿が自然に漏れることを防いでいます。

又、排尿をする時は、膀胱が収縮し、尿道括約筋が緩んで、
膀胱に溜まった尿が排泄されるようになります。

しかし、何らかの身体の異常におり、これらのメカニズムに
乱れが生じるようになると、膀胱の筋肉の収縮や尿道括約筋
の緩みが過敏に生じるようになります。
このような状態になると、尿意を抑えられなくなるのです。

ところで、頻尿と判断される排尿の回数はいったいどのくらいなのでしょうか。
頻尿の明確な定義はないのですが、一般的に頻尿と判断される
排尿の回数は、「一日当たり10回以上」、あるいは「2時間に1回以上」が目安と言われています。

この他にも、起きている時間と眠っている時間を分けて、
「昼間に7回以上の排尿」、「眠っている間の2回以上の排尿」
のように、頻尿であるかどうかを判断するケースもあります。

眠っている時間帯における排尿の回数は、通常0回です。
毎日、眠っている途中に一度は排尿に行かれるという方は、
頻尿の疑い、あるいは前兆があります。

頻尿は、基本的に排尿の回数が極端に増える症状のことを言いますが、
昼の排尿の回数に問題がなくても、夜の寝ている時間帯に、
3回以上排尿する状態も頻尿と言われています。

また、排尿の回数に問題がなくても、1回当たりの排尿量が少なく、
「残尿感があること」や、「排尿のときに、痛みを感じる」ことも
頻尿の症状として扱われることがあります。

頻尿の原因

頻尿とは、水分を多く摂取していないにも関わらず、
排尿回数が極端に増える症状を言います。

頻尿の原因は様々ですが、最も代表的なものに
「過活動膀胱(かかつどうぼうこう)」と呼ばれる泌尿器科の疾患があります。

過活動膀胱は、膀胱が収縮する病気を言い、
日本における潜在患者数は800万人以上いると言われています。

特に40才以上の男性は、8人に1人の割合で過活動膀胱を患っており、
かつ年齢を重ねる毎に発症率は高くなる傾向にあります。

過活動膀胱の原因

  • 自律神経系統の異常
  • 脳梗塞や脳腫瘍による脳機能の障害
  • 下部尿路の機能異常
  • ウイルスや細菌などの感染
  • 出産による骨盤底筋のトラブル

又、東洋医学における頻尿の原因は、「腎」の機能が
衰えることにより生じる身体の異常の一つとされています。

頻尿の症状

頻尿の基準は個人差があり、明確なものはないのですが、

「以前よりもトイレに行く回数が極端に増えた」
「夜、何度もトイレに行くようになった」

などのような症状が現れた場合は、頻尿を患っている可能性が高いと言えます。
又、頻尿の症状は、トイレの回数が増えること以外にも代表的な症状がいくつかあります。

主な頻尿の症状

  • 突然、尿意が襲い、我慢出来なくなる
  • 夜、寝ている間に、何度もトイレに行きたくなる
  • 起きている間に、頻繁にトイレに行く
  • 前ぶれもなく尿意が襲い、失禁してしまう

頻尿の具体的な症状

ここでは、頻尿の具体的な症状について、説明したいと思います。
これまでは、頻尿の症状として、排尿の回数を中心に解説してきました。

実は、頻尿の症状は、排尿の回数だけが問題となるわけではありません。
頻尿には、排尿の回数以外にもいくつかの症状があります。
そこで、頻尿の代表的な症状として、次に述べてみました。

頻尿の代表的な症状

1回当たりの排尿量が少ない

正常な健康状態であれば、1回当たりの平均排尿量は200~250mlです。
「平均排尿量より少ない」、あるいは「以前よりも明らかに排尿量が少なくなった」場合には、
頻尿の可能性が高いです。

※平均排尿量には個人差があるので、あくまで目安となります。

残尿感

頻尿の代表的な症状の一つ。尿が全て放出されずに膀胱に
残るため、必然的に排尿の回数が増えてしまいます。

痛みがある

大別すると、膀胱に尿が溜まっているときに生じる痛みと、
排尿時に生じる痛みの2種類があります。
尿が溜まったときに感じる痛みは、
尿道以外に、膣や骨盤、腰、下腹部にも痛みを生じることがあります。

排尿の回数が極端に増える

これまで、解説したとおり、排尿の回数が極端に増える症状を示します。


頻尿は、年を重ねる毎に生じやすくなる傾向があります。
従来、頻尿は、「高齢の世代に多い症状」と言われていましたが、
近年では、若い世代における、頻尿の発症も目立つようになりました。

頻尿は、ある意味現代病ともいえる病気を言っても過言ではないしょう。
頻尿には、痛みを感じるときと感じない時があります。
脳梗塞や心臓病などが原因となって、頻尿を生じている可能性があるので注意が必要です。

頻尿(過活動膀胱)のタイプ

頻尿(過活動膀胱)には、いくつかのパターンがあります。
昼夜を問わず一日中、頻繁に尿意を生じる方もいれば、
夜間に何度も尿意を生じる方もいます。

これとは反対に、夜間は問題なくても昼間に何度も
尿意を感じる方もいます。

頻尿のパターンを時間帯ベースで分類すると、次のように
分けることができます。

頻尿のタイプ(時間帯における分類)

夜間頻尿

昼間の排尿の回数は正常だが、夜の睡眠時に何度も尿意を生じる症状をいいます。
眠ってから起床するまでに、2回以上の排尿が目安となります。

昼間頻尿

夜間頻尿とは反対で、夜間は正常でも、昼間に尿意を頻繁に生じる症状をいいます。
昼間に8回以上の排尿がある場合がこれに当たります。

夜間頻尿+昼間頻尿

夜間と昼間の時間帯ともに、通常以上に排尿を行う症状をいいます。
さらに心身的な要因で分類するわけ方もあります。

頻尿のタイプ(心身的要因による分類)

心因性頻尿

ストレス、自律神経の乱れが原因となって生じる頻尿

神経性頻尿

糖尿病や神経障害などにより、膀胱神経が器質的な障害を受けたことによる頻尿症状

このように、精神的なトラブルが原因となって頻尿を生じているケースと、
身体の諸器官の異常が原因となって頻尿を生じるケースがあります。

頻尿を診察できる施術院

ところで、頻尿を施術できる病院をご存じですか?
頻尿の診察で最も知られているのが、泌尿器科です。

泌尿器科は、近くのクリニックや小さな病院では存在せず、
比較的大きな病院にしかありません。

先ほども解説したように、心因的な要因により、
頻尿を患っている場合には、泌尿器科よりも心療内科や精神科
の方が適しているケースもあります。

いずれにしても、ある程度原因を特定することが、早期回復、
あるいは症状の慢性化を回避するための近道にもなります。

又、西洋医学ではなく東洋医学での施術もあります。
鍼灸施術で冷えを改善することで頻尿が改善された例は当院でもあります。

薬物療法だけで長年施術すると脳へ尿をストップさせる指示を出します。
尿が出なくなると腎臓に負担がかかるので薬だけでなく鍼灸で冷えを改善すると
いった施術で自然に体質改善させることをお勧めします。

頻尿の予防・対策

ここでは全ての予防法を紹介することはできませんが、薬を
使わない代表的な予防・対策に絞って紹介致します。

骨盤底筋体操

膀胱と尿道周辺の筋肉を鍛えるストレッチ体操。
それらを補助する鍼灸施術。
筋肉の低下が原因となって発症した「過活動膀胱」、 「前立腺肥大症」などに効果があります。

膀胱訓練法

トイレに行きたくても我慢する訓練法を言います。

漢方施術

薬による施術に強い抵抗を感じる人がよく使用されています。
「八味地黄丸」「五淋散(ごりんさん)」「牛車腎気丸」「加味しょう遙散」
などがよく知られています。即効性の効果は期待できません。

ツボ施術

排尿障害に効果のあるツボとして、【腎】、【膀胱】、【輸尿管】の3つが知られています。

その他

運動の習慣、栄養のバランス、適度な睡眠、水分を摂りすぎないなどの
生活習慣などの見直しも頻尿予防に大変有効です。

頻尿と鍼灸施術

先程、東洋医学の視点から、頻尿の原因は『腎』機能の低下にあることを説明しました。
「腎」と呼ばれる機能は、西洋医学で言う腎臓とは根本的に異なる意味を持ちます。

東洋医学には、五臓六腑(ごぞうろっぷ)という言葉があります。
ここで使われている「五臓」は、肝・心・脾・肺・腎を言い、
腎は「水」をつかさどる機能を示しています。

もっとわかりやすくいえば、「腎」は車のガソリンタンク、
すなわち生命の源のような位置づけになります。

この「腎」の機能が低下することにより、頻尿の症状が現れるとされています。
鍼灸施術は、東洋医学における代表的な物理療法の一つです。
頻尿の施術に鍼灸が適していると言われているのは、 このような背景があります。

Q&A

よくあるお悩みQ&A一覧を紹介します。


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