五十肩と肩こりの違い

肩こりと五十肩・・・。
どちらにも『肩』という文字が入っていますが、 症状と原因はまったく異なります。

多くの方々は、五十肩と肩こりの区別がつかないと思いますが、 五十肩とは、「医学的に原因が明らかになっていないにも関わらず、肩関節の周辺に炎症を生じ、痛みを伴う」症状のことを言います。

わかりやすく説明すると、肩こりは肩の筋肉疲労が原因となり、
五十肩は肩関節の骨の何らかの異常により発症した炎症が原因
となって生じる痛みをいいます。

五十肩の場合、首の痛みと勘違いして受診される方も多く、
五十肩と思って受診したら、首の痛みだったという逆のケースもあります。

このように五十肩の症状は、判断しにくいところがあり、
他の似た病と勘違いされる方も多いのです。

五十肩の原因

なぜ、五十肩は、肩こりや首の痛みと勘違いされるのでしょうか。
五十肩の原因は、はっきりと特定されていません。

先程、五十肩の原因は、肩関節の骨に何らかの異常があって痛みを
生じる症状と説明しましたが、レントゲンで撮影しても骨や関節に
異常は見られないのです。

五十肩という病名の定義は曖昧なところがあり、40才以降で
肩関節の骨に異常がなく、慢性的な肩関節の痛みが生じた場合には、
それらを一括りして、「五十肩」と診断するケースもあるのです。

五十肩を満たす3つの条件

  1. 肩に痛みと運動制限がある(肩こりの場合は、運動制限を生じない)。
  2. 患者の年齢が40歳以降である。
  3. レントゲンで調べても、骨や関節に明らかな異常がみられない。

このように、五十肩は、原因を特定できる肩こりとはまったく別の症状なのです。

肩こりの原因

姿勢の悪さや猫背などにより、血行が悪くなることで肩の筋肉が凝り、炎症を起こす症状

五十肩の原因

原因は特定されていない。検査を行っても肩の骨や関節に異常は見られないものの、
慢性的な肩関節の痛みを訴える症状

五十肩は、50代の方だけがかかる症状と思われがちですが、
40代や30代にも発症します。
ただ、50代の男女に顕著に見られるというから、 「五十肩」という
呼び名が付けられました。

最近では、五十肩の症状が低年齢層にも広がってきたことから、
「四十肩」という病名も改めて使われるようになりました。
五十肩が発症する割合は、100人に4,5人と言われています。

決して、多い数字ではありませんが、五十肩がひどくなると、
日常生活にも大きな支障をきたすことがあります。

五十肩と肩こりの症状

肩こりは、肩が凝る症状を言います。
五十肩は肩が凝るという症状とは違い、 具体的な肩や腕の痛みが生じる症状を言います。

五十肩の代表的な症状として、次のものがあります。

  1. 肩を動かすと痛みを生じる
  2. 肩、あるいは腕を上に上げると痛みを生じる
  3. 痛みの影響で腕を後ろに回せない、あるいは回しにくい
  4. 日常的な動作に支障をきたしている

このように、五十肩は肩や腕の痛みにより、運動制限を生じることが大きな特徴です。
五十肩は、肩や腕に痛みがあるため、肩こりなのではないか
と勘違いする方も多いです。

肩こりは、運動制限のような症状は生じません。
これに対し、五十肩は、「腕が上がらない」「腕を回せない」 など運動制限が現れます。

五十肩か、肩こりかを判断するには、先程説明したような、『運動制限』
の症状が現れているかが大きなポイントになります。

もし、腕や肩が痛みで動かせないという症状が現れた場合は、
五十肩を疑ってみる必要があります。

また、「寝違え」については、五十肩と大変似たような症状で、
初期症状だけをみたらどちらも区別がつきません。

ただ、寝違えの場合は、数日すると治ることが多いです。

数日~1週間経っても、症状が改善されない、あるいは悪化した場合には、
寝違えではなく、五十肩の可能性が高くなります。

五十肩のもう一つの特徴

五十肩のもう一つの大きな特徴は、両方の肩が同時に痛むことはなく、 どちらか片方の肩に痛みを生じるのがポイントです。

五十肩の一般的な初期症状は、始めに肩や腕を動かしたときに痛みを 生じます。徐々に痛みが進行して、肩や腕が上がらなくなり、日常生活に支障をきたすほど、激しい痛みを生じるようになります。

まれに、初期症状が現れることなく、激しい痛みを生じることもあります。
人により症状も様々で、肩だけでなく、首や腕の痛みも同時に
引き起こすことがあります。

五十肩の症状は、通常、半年から1年半の間で自然に治るの場合が多いですが、、
痛みが出なくなった後にも「運動障害」の後遺症が残ってしまうこともあります。

五十肩の症状が現れたら、我慢することなく、先ずは専門医による診察を受診し、
五十肩と言う病名が付きましたら鍼灸施術をすることをお勧めします。

五十肩の発症と回復のプロセス

五十肩は激しい痛みを伴い、さらに完治するまで
とても時間がかかります。

完治までは個人差があり、長い方はひどい痛みが
長期に渡り、完治するまで1年を超える患者さんもいます。

五十肩の施術期間は長く、施術期間中に本当に治るのか
不安に感じる患者さんも多いです。

そこで、五十肩の発症から回復までのプロセスを
以下に紹介しましした。

◆ステップ1:急性期(6週~6ヶ月)
鈍い痛みを生じ、次第に肩を動かせる範囲が
狭まっていきます。痛みも次第にひどくなります。
◆ステップ2:拘縮期(4か月~6ヶ月)
激痛を生じ、腕を動かせる範囲が著しく狭まります
◆ステップ3:回復期(6カ月~1年)
拘縮期をピークに次第に痛み・可動範囲が回復

上記を見ますと、五十肩は、3つのステップに分かれている
ことがお分かりいただけると思います。

治療院における五十肩の施術では、各ステップに適した施術を
行うことになります。

五十肩は自然に治るって本当か?

「肩に激しい痛みを生じたけど、我慢していたら自然に治った」ということを耳にした方もいるかと思います。

確かに五十肩の期間にはばらつきがあり、発症期間も短い方もいます。
五十肩は激しい痛みを通過した後、その後は次第に痛みが和らいでいきます。

そのため、「五十肩を病院にいかなくとも痛みがなくなった」という
方もいるのも事実です。

ここで注意しなくてはならない重要なことがあります。
「痛みがなくなった=完治した」ということにはならないという
ことです。

「五十肩を自然に治した」という方のほとんどに、以前よりも腕の
可動範囲が狭まったという症状が起きています、

なかには、五十肩の痛みがなくなった後に、可動範囲が狭くなった
ことに気づかない方もいます。

肩の筋肉は、首から上の頭部を支える重要な筋肉や関節が存在しています。
これらの筋肉や関節のバランスが一旦崩れたり、筋力が衰えたりすると、
元の状態に戻すことは困難になります。

一度変形した筋肉や関節は鍛えれば元通りになるというものでは
ないのですね。

こういった背景から、五十肩は自然治癒に任せることは避け、痛みが和らいだ後、
体が正しい位置に戻るようにするため、専門家による施術は不可欠と考えます。

五十肩と鍼灸施術

五十肩は、半年から1年半で治るのが一般的です。

但し、五十肩は専門医による診断、鍼灸施術と鍼灸施術を行わない日の
ご自宅でのストレッチ体操などを取り入れることにより、 施術期間を
早めることが可能です。

五十肩の施術中はシップなどで冷やさないように。

整形外科、鍼灸施術の違い

整形外科

整形外科では、レントゲンやCTなどの検査を行えるので、
骨の変形や腫瘍などを発見でき、身体の不具合の原因をより詳しく調べることが出来ます。
主に検査に適しています。

鍼灸施術

鍼灸施術は、経絡施術を行い、身体のツボを刺激することで身体の免疫力を上げ、
病気の元となる身体の不具合部を根本から施術し、
病気になりにくい身体をつくることを目的とします。


整形外科では、鍼灸施術では発見できない、 腫瘍などを詳しく調べることが出来ます。
鍼灸施術では、身体のバランスを整えることで、腰痛が軽減されます。
又、病気にかかりにくい身体への体質改善を一番の目的としておりますので、
痛みの施術を行い同時に体質改善も行われて行きますので、とても合理的な施術です。

鍼灸施術の効果

これまでの経験から、整形外科で検査しても異常なしと診断された患者さん、または長い間、施術を受けてもまったく治らなかった患者さんが、鍼灸施術を受けられるケースが急増してきています。

医科ではデータに異常がないと投薬することが出来ず患者さんが苦しい症状を訴えても施術出来ません。こういうことを不定愁訴と呼び鍼灸施術の得意分野です。

鍼灸施術では症状以外に、自覚症状のない所にも作用し、気の流れを良くすることが出来るので、こういった場合は鍼灸施術を受診することをお勧めします。

痛みが慢性化した患者さんが、鍼灸院を最後の砦に選ばれる場合も非常に多いです。
最近、ネットなどの口コミの影響から、始めから鍼灸施術を選ぶ患者さんも増えています。

最初に、説明したように五十肩の完治には、半年~1年半かかります。

しかし、鍼灸施術を行うことで免疫力が向上し、
激しい痛みの元となる筋肉の痙攣を抑えることができます。


西洋医学の施術方法では、『安静』を第一に勧めますが、
東洋医学における鍼灸施術では、この時期に、むしろ適切な鍼施術を行うことで、
五十肩の症状を早期に回復する効果があります。

一度、五十肩で苦しんだ経験のある患者さんは、痛みが長期化するのを嫌い、
鍼灸施術を選択する方も増えて来てます。


鍼灸施術は定期的に施術を行うことで、効果が現れてきます。
そして、病気になりにくい体質となるため、再発の可能性がぐんと減ることになります。

慢性的な五十肩の悩みをお持ちの方には、
一度鍼灸施術をお受けになられることをお勧めしています。


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すずらん鍼灸院

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